サンケン電気は次第高で続伸、シナネンHDのワイヤレス充電事業を受けパワー半導体への注目再燃

■連続最高益基調、パワーモジュールの生産体制を増強

 サンケン電気<6707>(東証プライム)は6月28日、時間とともに上げ幅を広げて2日続伸基調となり、午前11時にかけて6%高の1万2290円(660円高)まで上げ、6月13日につけた上場来の高値1万3240円に向けて出直っている。「パワー半導体の大手」(会社四季報・東洋経済新報社)で、NY株高を受けて半導体関連株が全面高となっている事に加え、26日にシナネンHD(シナネンホールディングス)<8132>(東証プライム)がEV(電気自動車)のワイヤレス充電システムに関する米社との提携を発表した事を受け、「ワイヤレス給電」に不可欠とされるパワー半導体の有力株として注目を集めている。

 シナネンHDが輸入販売するワイヤレス充電システムは、マサチューセッツ工科大学発のワイトリシティ社(マサチューセッツ州)の先端技術製品で、EV(電動車)を送電パッドの上に停車させ、エンジン(パワースイッチ)を切るだけで、自動で給電が開始される。将来は、充電装置を道路などに埋め込んで設置することによる走行中充電も期待されているという。

 サンケン電気の2023年3月期の連結業績は売上高、営業利益、経常利益、純利益とも過去最高を達成した。今期も続伸を見込み、パワーデバイス、業務用空調向けパワーモジュールが伸長の見込み、OA向けパワーデバイスも堅調な見通し為替は130円/$で設定。石川サンケン堀松工場のライン拡充、新潟サンケン新設などパワーモジュール戦略強化を進める。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る