【株式市場】日経平均は40円高、後場は伸び悩むが2日続伸、TOPIXは小反落

◆日経平均は3万3234円14銭(40円15銭高)、TOPIXは2296.25ポイント(2.35ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は増加し16億8655万株

 6月29日(木)後場の東京株式市場は、前場活況高だった半導体関連株が上げ幅を保ち、レーザーテック<6920>(東証プライム)などは一段と強含み、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東証プライム)など大手銀の一角も上げ幅を保って推移した。日立製<6501>(東証プライム)、富士通<6702>(東証プライム)なども堅調。一方、自動車株や大手商社株は高安混在。日経平均は上げ幅を縮小して始まり、もみ合いを続けて大引けは2日続伸だが小幅高にとどまった。TOPIXは小反落。

 後場は、サンケン電気<6707>(東証プライム)が一段高となり半導体株の活況高に乗りパワー半導体のワイヤレス給電向け拡大などに期待継続。酉島製作所<6363>(東証プライム)は一段ジリ高となり前日の水素エネトラックの実証実験報道や海水淡水化向け需要など材料視。ニチリョク<7578>(東証スタンダード)は一段高となりfonfun<2323>(東証スタンダード)への公開買付を行ったサイブリッジグループと提携するとされ思惑買い継続の見方。fonfunも大幅高。大谷工業<5939>(東証スタンダード)は前場の高値を超えなかったが一段高となり米プロ野球の大谷選手の活躍とともに活況高のため資金力のある熱烈なファンが介入とされ思惑買い。ELEMENTS<5246>(東証グロース)は3日続けて出直り足利銀行へのオンライン本人確認完結サービス納入など需要増への期待再燃の見方。

 新規上場のW TOKYO<9159>(東証グロース)は『TOKYO GIRLS COLLECTION』(東京ガールズコレクション)の運営などを行い、前場は買い気配のまま初値がつかず、後場、14時23分に7000円(公開価格3000円の2.3倍)で初値をつけ、高値は7300円、大引けは6700円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は16億8655万株(前引けは8億8145万株)、売買代金は3兆8031億円(同1兆9170億円)。プライム上場1833銘柄のうち、値上がり銘柄数は762(前引けは854)銘柄、値下がり銘柄数は990(同912)銘柄。

 東証33業種別指数は8業種(前引けは11業種)が値上がりし、銀行、精密機器、電気機器、非鉄金属、輸送用機器、その他製品、機械、石油石炭、が値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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