マーチャント・バンカーズは「流通株式比率」の達成に向け業績向上策や利益配分政策などを強化

■上場維持基準、「時価総額」は大きく達成、機関投資家の株主作りも積極化

 マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は6月30日の15時30分に「上場維持基準への適合に向けた計画について」を発表した。東証スタンダードの上場維持基準のうち、2023年3月31日時点で唯一「流通株式比率」のみ未達であるとし、一部大株主に対する保有比率の引き下げ協議していること、投資家に積極的に取得して頂くため、業績向上策や積極的・安定的な利益配分政策を強化すること、などを開示した。

 上場維持基準に関する発表を行う企業をみると、多くは「流通時価総額」が未達で、その充足をめざす事例が目立つが、マーチャント・バンカーズの場合、2023年3月31日時点で「流通時価総額」は上場維持基準の10億円に対し19億円に達し、大きく上回っている。唯一「流通株式比率」のみが未達で、上場維持基準の25%以上に対し22.21%となっている。

 これを受け、「流通株式比率」について、2024年3月末までの基準適合をめざし、一部大株主との間で株式保有比率の引き下げについて協議を行っているとした。並行して、大株主が手離す株式について、個人投資家の皆様に積極的に取得して頂くため、業績の向上や、投資家の皆様にご期待頂けるような事業や投資の実施、さらには、(1)積極的な情報開示、(2)個人投資家の皆様向けの会社説明会やラジオ番組を通じた会社情報の発信、(3)配当や自己株式取得など、積極的・安定的な利益配分政策といった、これまで個人投資家に向けて、当社が特に意識して行ってきた諸施策についても維持・強化する。

 また、証券会社等に依頼し、投資目的の機関投資家の紹介、あるいはスモールミーティングや会社説明会等の開催などにより、国内外の機関投資家の株主作りに積極的に取り組むとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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