【株式市場】日経平均は384円安、後場は一時前場の高値を上回るが戻しきれず4日続落

◆日経平均は3万2388円42銭(384円60銭安)、TOPIXは2254.90ポイント(22.18ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は15億3732万株

 7月7日(金)後場の東京株式市場は、日本航空<9201>(東証プライム)やJR西日本<9021>(東証プライム)が一段と強含んで始まり、日立製<6501>(東証プライム)や日本製鉄<5401>(東証プライム)は持ち直して始まるなど、総じて底堅い雰囲気になった。前場下げたエーザイ<4523>(東証プライム)も徐々に持ち直し、住友商事<8053>(東証プライム)なども持ち直し傾向となった。昨日急落したソシオネクスト<6526>(東証プライム)は反発。日経平均は取引開始後に前場の高値を上回り3万2730円25銭(42円77銭安)まで持ち直したが、一方で前場小高かった東京エレク<8035>(東証プライム)が次第に軟化するなど冴えない銘柄もあり、日経平均は14時頃から再び下値を探り、大引けは4日続落となった。

 後場は、第1四半期決算が好調で業績予想を増額したオンワードホールディングス<8016>(東証プライム)が大引けまで買い気配のままストップ高で推移し、5月決算を発表し今期大幅回復予想の大黒天物産<2791>(東証プライム)は一段ジリ高。ダイケン<5900>(東証スタンダード)も四半期決算など好感され一段ジリ高。トーヨーアサノ<5271>(東証スタンダード)は大引け後に四半期決算発表とされ14時過ぎから動意を活発化。GRCS<9250>(東証グロース)はデジタルトークン取引所へのシステム提供を好感する相場が再燃とされ、息切れ気味だった6日の上げを上塗りする様子で急反発しストップ高。スペースマーケット<4487>(東証グロース)は政府の空き家対策関連銘柄とされ2日連続ストップ高。ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)は米Meta社の新SNSサービス「Threads(スレッズ)」に関する支援サービス開始に注目集まり活況高。

 7日新規上場となったグリッド<5582>(東証グロース)は前場、買い気配のまま初値がつかず、後場も気配値をセリ上げて始まり、13時現在は4925円(公開価格2140円の2.3倍)で買い気配となった。初値は明日に持ち越した。

 東証プライム市場の出来高概算は15億3732万株(前引けは7億5782万株)、売買代金は3兆8131億円(1兆8787億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は456(前引けは696)銘柄、値下がり銘柄数は1312(同1048)銘柄。

 東証33業種別指数で値上がりした業種は、海運、空運の2業種(前引けは11業種)にとどまった。前場は海運、空運のほか、陸運、その他製品、保険、繊維製品、銀行、食料品、水産農林、石油石炭、などが上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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