マーケットエンタープライズ、和歌山県では初めて かつらぎ町がリユースプラットフォーム「おいくら」で不要品リユース事業をスタート

■新施策導入でリユースと廃棄物減量化を推進

 和歌山県かつらぎ町(町長:中阪 雅則)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2023年7月12日(水)から、地域社会における課題解決と町民のリユース意識の向上及びリユース活動活性化を目的とした不要品リユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートすると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を廃棄物として捨てずに再利用する仕組みを構築し、かつらぎ町の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 かつらぎ町では、これまでごみ減量や分別リサイクルを「もったいない運動」と位置づけて、その啓発のために不要品を再利用する「リサイクル市」を開催し、リユースを呼びかけてきた。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大により、リサイクル市が中止となり、5Rの推進とごみの減量化につながる新たなリユース施策導入の必要性を感じていた。

 他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心に事業展開しており、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中で、かつらぎ町がマーケットエンタープライズに働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた連携が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームである。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2022年11月現在)の方が利用している。

■かつらぎ町の課題と「おいくら」による解決策

 かつらぎ町では、橋本周辺広域ごみ処理場への持込と予約制の戸別収集で可燃性の粗大ごみを回収しているが、これまで「処理場へ運ぶことができないため取りにきてほしい」という要望が寄せられていた。「おいくら」は、希望すれば、自宅の中まで訪問し対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになる。加えて、家電リサイクル法対象であるテレビや冷蔵庫、洗濯機などの製品も、まだ活用できるものであれば、「おいくら」では買取が可能である。

 「おいくら」導入により、町民が不要品の処分を検討する際に「ごみ」として廃棄せず、「まだ使えるかもしれない」・「価値があるかもしれない」と気付いて自主的にリユースすることができれば、5Rの推進と廃棄物の減量、さらには町が負担する廃棄物処理費用の削減も見込まれる。なお、町民のサービス利用に関する費用負担はもちろん、同取組に関してかつらぎ町の費用負担もない。

■今後について

 7月12日(水)15時(公開時間が前後する可能性がある)より、かつらぎ町ホームページ内に「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。かつらぎ町と「おいくら」の連携によって、廃棄ではなく売却という形で不要品のリユースを簡単にできることを町民が認知することにより、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれる。加えて、町民・自治体双方の廃棄コスト削減による経済的負担の軽減へと繋がる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた、社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指していく。

■和歌山県かつらぎ町

 かつらぎ町は、東西に国道24号と京奈和自動車道が、南北には国道480号が通り大阪府など都市部へのアクセスが良く、大都市圏で働きながら自然に囲まれた暮らしができる住みよい環境が魅力である。また、恵まれた気候により、果物の生産が盛んで、四季折々のフルーツが味わえる「フルーツ王国」としても知られている。2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録された丹生都比売神社や高野山町石道など、昔の面影を今に伝える悠久の歴史と文化が溢れている。

・人口:15,758人(男 7,465人、女8,293人)(2023年5月末時点)
・世帯数:7,173世帯(2023年5月末時点)
・面積:151.69平方キロメートル
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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