【注目銘柄】オービスは2Q上ぶれ着地業績を見直すバリュー株買いで下値抵抗力を示す

■低PER・高配当・高利益進捗率

 オービス<7827>(東証スタンダード)は、前日12日に1円安の1289円と小幅続落して引けた。東証スタンダード株価指数が、8.83ポイント安と6営業続落したなか、同社株も目先の利益を確定する売り物に押された。ただ東証スタンダード株価指数が、25日移動平均線を下回ったのとは対照的に25日移動平均線をキープしており下値抵抗力を示した。

 今年6月13日に発表した今2023年10月期第2四半期(2022年11月~2023年4月期、2Q)累計業績が、今年3月14日に発表した上方修正値を上ぶれて着地し、同じく上方修正された今10月期通期予想業績に対して高利益進捗率を示したことを見直し、通期予想業績の再上方修正を催促するバリュー株(割安株)買いが、下値に続いた。同社のPER評価は、3.94倍と東証スタンダード市場の低PERランキングの第11位、全市場ベースでも第20位にランクインしていることも、買い材料視されている。

■2Q業績の利益進捗率は10月期通期予想業績対比で70%~84%

 同社の今期2Q累計業績は、売り上げ62億6500万円(前年同期比10.9%増)、営業利益3億6200万円(同横ばい)、経常利益3億700万円(同4.7%減)、純利益4億8700万円(同81.2%増)となった。今年3月の上方修正値より売り上げは2億200万円、営業利益は7600万円、経常利益は8000万円、純利益は5400万円それぞれ上ぶれて着地し、10月期通期予想業績に対する利益進捗率も、営業利益が70.6%、経常利益が73.9%、純利益が84.9%と目安の50%を大きく上回った。

 木材事業では、「ウッドショック」による世界的な木材不足が終息し、その反動で国内市場では一部在庫調整の動きもあったが、供給量・価格面で安定感のある国産スギ材の生産比率を7割まで高めて工場稼働率を向上させ、売り上げが39億5400万円(同0.3%減)となったが、営業利益が3億1100万円(同9.6%増)と増益を維持し、ハウス・エコ事業では鋼材など一部資材価格高騰を販売価格に転嫁していることも寄与した。今10月期通期業績は、今年3月の上方修正値を据え置き売り上げ119億9900万円(前期比5.8%増)、営業利益5億1300万円(同33.4%減)、経常利益5億700万円(同35.9%減)、純利益5億7400万円(同6.1%増)と見込んでいる。配当は、年間50円(前期実績40円)に連続増配を予定している。

■スタンダード市場の低PER順位の11位の修正で2021年高値目指す

 株価は、年初来安値1055円から固定資産売却益の計上、今期業績の上方修正などを手掛かりに1200円台に乗せ、今期2Q上ぶれ着地業績とともに年初来高値1323円まで上値を伸ばし、高値調整を続けてきた。3.94倍の低PERはもちろん、PBRも0.47倍、年間配当利回りも3.87%と超割安であり、東証スタンダード市場の低PERランキングの第11位から年初来高値1323円を上抜いて昨年来高値1340円を奪回し、「ウッドショック」初期当時の2021年1月高値1446円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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