ソフトバンクは沖縄本島・石垣島・宮古島・久米島を結ぶ光海底ケーブルの共同整備事業が完了

■沖縄離島のネットワーク強化、60Tbpsの光海底ケーブル整備完了

 ソフトバンク<9434>(東証プライム)は沖縄セルラー電話<9436>(東証スタンダード)と西日本電信電話(NTT西日本)の2社と2022年1月に締結した協定に基づき共同で進めてきた、沖縄本島(沖縄島)、石垣島、宮古島と久米島を結ぶ大容量光海底ケーブルの整備が完了したと発表。

 沖縄セルラーが建設した光海底ケーブル(YUI)は、沖縄本島~石垣島および宮古島~久米島の2区間で構成され、システム長はそれぞれ約460km、約260kmとなり、60Tbps(テラビット毎秒)以上の信号伝送が可能な最先端の光波長多重伝送方式※を採用している。

[注]※波長が異なる複数の光信号を1本の光ファイバーに同時に乗せることにより、ケーブルの大容量化を実現する通信方式。

 今後、ソフトバンクは、NTT西日本および沖縄県が保有する石垣島~宮古島および久米島~沖縄本島の2区間(総延長約290km)の既設海底ケーブルを活用し、YUIと接続することで、コストの最適化を図りながら4島を結ぶ信頼性の高い沖縄離島エリアのネットワークを整備していく。

 今回整備が完了した本海底ケーブルは、5G(第5世代移動通信システム)などの高速・大容量通信に加え、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)、DX(デジタルトランスフォーメーション)などによる産業の多様化や、離島を含む地域社会の活性化(地域創生)を実現する持続可能な社会を支えるとともに、近年想定されている南海トラフ地震などの大規模災害に備え、本州から沖縄本島、そして離島へと安定的な通信サービスを確保するための重要な通信インフラとなる。

 ソフトバンクは、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を経営の重要事項と位置付け、六つのテーマを重要課題として定めており、その一つに「質の高い社会ネットワークの構築」を掲げている。同海底ケーブルを活用し、沖縄離島エリアにおける5Gのさらなるエリア拡大と高度化を進めるとともに、誰もがいつでも、どこでも当たり前にデジタルの恩恵を受けられる社会の実現に向けて、今後も持続的な生活インフラの整備を進めていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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