【狙い場・買い場】東洋電機製造は2018年に創業100年の交通事業の老舗、今期2ケタの増収増益
- 2015/8/31 10:14
- 注目銘柄
東洋電機製造<6505>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。今期2ケタ増益予想の好業績銘柄として注目したい。
同社は、1918年、鉄道車両用電機品の国産化の使命を帯びて設立。交通事業・産業事業・情報機器事業の3分野で事業を展開している。2018年の創業100周年のその先を見据えて、17年5月期売上高500億円、営業利益30億円、経常利益32億、純利益19億円目標の中期経営計画「NEXT100~100年のその先へ」を推進している。国内では好調な企業収益を背景に設備投資の回復が見込まれ、海外では米国での回復基調の持続や中国およびASEAN諸国でのインフラ関連投資の拡大などが見込まれており、交通事業、産業事業、情報機器事業いずれも堅調に推移する見通し。
今2016年5月期第2四半期業績予想は、売上高180億円(前年同期比5.6%減)、営業利益3億円の黒字(同48.7%減)、経常利益3億5000万円(同59.9%減)、純利益2億円(同61.2%減)を見込んでいる。
通期業績予想は、売上高440億円(前期比11.1%増)、営業利益21億円(同31.6%増)、経常利益22億円(同7.0%増)、純利益14億円(同25.5%)を見込んでいる。年間配当は期末一括6円継続を予定している。
株価は、5月20日につけた年初来の高値517円から8月25日に年初来の安値346円と調整を挟んで上昇。中国株式市場が落ち着きを取り戻し、中国経済の先行き不透明感がやや後退しており、電車のプロパルジョンシステム(駆動システム)、補助電源装置、戸閉装置などの鉄道車両用電機品や鉄道用電力貯蔵装置などが、中国高速鉄道の総延長によって拡大する見通しが見直されそうだ。PBR0.82倍と割り負けしており、水準訂正が続くと予想する。(N)