科研製薬は壊死組織除去剤「ネキソブリッド外用ゲル5g」を新発売
- 2023/8/1 16:17
- プレスリリース
■熱傷によって壊死した組織を除去する外用の酵素製剤
科研製薬<4521>(東証プライム)は1日、壊死組織除去剤「ネキソブリッド外用ゲル5g」の発売を発表した。
同剤はパイナップル茎の搾汁精製物を有効成分とし、タンパク質分解作用により熱傷によって壊死した組織を除去する外用の酵素製剤である。熱傷部位に塗布及び除去することで、健常組織を傷害することなく、壊死組織を選択的かつ受傷後早期に取り除くことができる。海外ではNexoBridとして米国、欧州やイスラエルなど40ヵ国以上で承認されている。
科研製薬は、MediWound Ltd.(イスラエル)と同剤の日本における独占的ライセンス実施許諾契約を2016年4月に締結し、開発を進めてきた。同剤は、深達性II度又はIII度熱傷の患者を対象とした国内第III相臨床試験において良好な有効性と安全性が確認されており、2022年12月23日に「深達性II度又はIII度熱傷における壊死組織の除去」の効能・効果で製造販売承認を取得し、2023年5月24日に薬価基準に収載された。
なお、同剤は希少疾病用医薬品に指定されていることに加え、低温管理(2℃~8℃)での保管と流通が求められる。
このような製品特性を踏まえ、希少疾病用医薬品などの流通を行うエス・エム・ディを総代理店として、同剤を販売する。
科研製薬は、壊死組織除去剤という新たな治療の選択肢を提供することで、より多くの患者のクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献できるものと期待している。
【製品概要】
販売名:ネキソブリッド外用ゲル5g
英 名:NexoBrid gel
一般名:なし
効能又は効果:深達性II度又はIII度熱傷における壊死組織の除去
用法及び用量:混合用ゲルの容器に凍結乾燥品全量を加えて混合し、同剤を調製する。
同剤を熱傷創に適量塗布し、4時間後に除去する。
製造販売承認日:2022年12月23日
薬価基準収載日:2023年5月24日
発売日:2023年8月1日
薬価:162,995.90円/5gl瓶(混合用ゲル付)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)