INPEXは朝安を切り返し続伸、「先進的CCS事業」に期待、NY原油高も材料視

■二酸化炭素の分離回収や貯留に関する調査が公募事業に採択

 INPEX<1605>(東証プライム)は8月2日、朝方の0.7%安(13円安の1836.0円)を下値に切り返し、1.4%高の1874.0円(25円高)まで上げて昨1日につけた2009年以来の高値1878.0円に向けて出直っている。2日付で、同社を含む7社が共同で提案した先進的CCS事業(二酸化炭素の分離回収・輸送・貯留)がエネルギー・金属鉱物資源機構の公募事業に採択されたと2本のリリースで発表しており、注目されている。また、NY原油先物が米国1日に一時82ドル台まで上げ3か月半ぶりの高値と伝えられたことも買い材料視されている。

 発表によると、『令和5年度・先進的CCS事業(二酸化炭素の分離回収・輸送・貯留)の実施に係る調査』は、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の令和5年度(2023年度)の公募事業で、これに、同社を含む7社(伊藤忠商事、日本製鉄、太平洋セメント、三菱重工業、伊藤忠石油開発、INPEX、大成建設)が『日本海側東北地方CCS事業構想』を応募し、採択された。2030年までに日本国内に複数のCCSモデル事業を立ち上げる構想。経済性や社会的受容性の問題などを洗い出すことも目標とする。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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