ソフトバンクと日本マイクロソフトが戦略的提携、クラウドと生成AIでDXを加速

■クラウドサービスや生成AI領域を中心とした戦略的提携

 ソフトバンク<9434>(東証プライム)と日本マイクロソフトは2日、日本市場における企業や自治体の顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速することを目指し、クラウドサービスや生成AI(人工知能)領域を中心とした戦略的提携に合意したと発表。

■5Gとクラウドで新たな価値を創出

 両社は同提携を通して、マイクロソフトが提供する「Microsoft 365」「Microsoft Azure」「Azure OpenAI Service」や、ソフトバンクが提供する5G(第5世代移動通信システム)をはじめとするモバイルネットワークや、固定ネットワーク、音声通話サービスなどを組み合わせて、さまざまな業種の顧客の特性に合わせた最先端のワークスタイルの提案と包括的なソリューションの提供を行っていく。クラウドサービスおよび生成AI関連ソリューションのニーズが高まる中、両社の強固な法人顧客基盤を強みに、積極的な拡販を図っていく。

 今回の提携により、ソフトバンクは「Microsoft Azure」を自社の推奨クラウドプラットフォームとして積極的に活用し、ワークスタイル変革をさらに加速させ、業務活用のノウハウや事例を顧客への提案に生かしていく。また、ソフトバンクは「Microsoft 365 Copilot アーリーアクセス プログラム」に参加して、「Microsoft 365 Copilot」の導入を開始する。いち早く「Microsoft 365 Copilot」を業務や事業に積極的に活用し、活用を通して得た知見やノウハウを、顧客への提案に生かす他、ソフトバンクの法人向けソリューションと組み合わせて、提案・販売していく。

■クラウドサービスおよび5Gネットワークを、両社の顧客へ相互提案・導入支援

 ソフトバンクは、日本マイクロソフトを「推奨クラウドサービスパートナー」と位置付け、自社の顧客に対して「Microsoft Azure」「Azure OpenAI Service」「Microsoft 365」などのクラウドサービスの提案および導入支援を積極的に行う。また日本マイクロソフトは、ソフトバンクを「推奨ネットワーキングサービスパートナー」と位置付け、「Microsoft Azure」を契約する顧客に対して、5Gをはじめとするソフトバンクの高品質な通信ネットワークの提案と導入支援を積極的に行う。「Microsoft Azure」とソフトバンクの通信ネットワークを組み合わせることで、5Gの新たな価値を顧客に体感してもらうことができる。両社の強固な顧客基盤に相互に提案・提供することで、クラウドサービスおよび通信ネットワークの販売拡大を図っていく。

■生成AI領域を中心としたソリューションパッケージを業種別に拡充・提供

 「Azure OpenAI Service」など、生成AI領域を中心としたソリューション・パッケージを拡充・提供する。業種別のラインアップをそろえることで、顧客のさまざまなニーズに合った支援を実現する。また、Microsoft Teams向け音声通話サービス「UniTalk」などの既存ソリューションと組み合わせ、新たな価値を創出することも検討していく。また今後、ソフトバンクが社内で活用するAIチャットの導入プロセスやノウハウを顧客への提案に生かす他、同社社内の生成AI活用アイデアやノウハウをパッケージ開発に活用・実装していくことを検討する。

■IT環境の総合コンサルティングを共同実施

 法人事業での両社豊富な実績・ノウハウを生かし、ITおよびDXコンサルティング、クラウド環境構築支援を共同で行なっていく。特に、生成AI時代に必要とされるデータの利活用に関するコンサルティングを、統合データプラットフォームである「Microsoft Fabric」も活用しながら提供していく予定である。

■ネットワークサービスの連携により、快適な利用環境を実現

 ソフトバンクの法人向けインターネットサービス「SmartInternet」と、Microsoft クラウド サービスへの接続を強化するネットワーク サービスである「Microsoft Azure Peering Service」の連携サービスを2023年内に提供することを目指していく。この連携により、顧客がより快適に、クラウドサービスを利用できる環境を実現する。今後、5Gネットワークにおける対応も目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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