オークワと中部電力ミライズ、敷地外太陽光発電で再生可能エネルギー活用拡大

■再生可能エネルギー活用の協業を拡大

 和歌山を中心に近畿・中部で食品スーパーなどを展開するオークワ<8217>(東証プライム)と中部電力<9502>(東証プライム)グループの中部電力ミライズは7日、中部地域にあるオークワの6店舗において、専用の太陽光発電所の電力を活用したオフサイトPPAサービス(注1)を順次開始すると発表。(写真=今回オフサイトPPAサービスで供給開始した、長野県内の発電所)

(注1)オフサイトPPAサービス=敷地外に設置した専用の太陽光発電所などから、電力系統設備を介して電気を購入するサービス

■年間の想定調達電力量は約210万kWhでCO2排出量を約830トン削減

 同サービスは、中部電力ミライズが長野県内の太陽光発電所(パネル出力:約2300kW)から年間約210万kWhの電力を調達し、岐阜県などにあるオークワの店舗に供給するもの。オークワがオフサイトPPAの仕組みで再生可能エネルギー電力を活用する初めての取り組みであり、同サービスの導入により、オークワは、CO2排出量を約830トン削減する。

●スーパーセンターオークワの6店舗で開始

・可児御嵩インター店・岐阜県可児市
・美濃インター店・岐阜県美濃市
・可児坂戸店・岐阜県可児市
・サウス亀山店・三重県亀山市
・みえ朝日インター店・三重県三重郡朝日町
・幸田店・愛知県額田郡幸田町

■再生可能エネルギーの活用に向けた協業を拡大へ

 オークワは、2022年4月カラ、中部電力グループのシーエナジーが提供する太陽光発電によるオンサイトPPAサービス(注2)を導入した。現在では、8店舗に同サービスが導入され、各店舗の屋上に設置された太陽光発電設備による年間発電量は、合計で433万kWhの規模となっている。また、この8店舗では、中部電力ミライズのCO2フリー電力も活用することで、店舗で使用する電力の50%を再生可能エネルギーで賄っている。

(注2)オンサイトPPAサービス=敷地内の屋上などに設置した太陽光発電設備から電気を購入するサービス

 両社は、今後も、店舗の屋上を利用したオンサイトPPAサービスやCO2フリー電力の導入に加え、本日開始したオフサイトPPAサービスの更なる拡大など、再生可能エネルギーの活用によるCO2削減に向けた取り組みを推進していく。

■オークワの再生可能エネルギー電力活用拡大と脱炭素化に向けた取り組み

 オークワは、2023年7月にTCFD賛同を表明することを決定し、TCFD提言に沿った気候変動のリスクと機会について分析と評価をおこなった。オークワでは、2030年度のScope1とScope2のCO2排出量を2017年度比で50%削減する目標を掲げ、温室効果ガスの削減に向けた取り組みを進めていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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