Jトラストが今12月期の業績予想を大幅に増額修正、世界3地域いずれも好調、税引前利益は従来予想を39%上回る見込みに

■インドネシアの貸出残高は5か月連続最高を更新、国内は3か月連続最高

 Jトラスト<8508>(東証スタンダード)は8月8日の17時に今期・2023年12月期の連結業績予想の大幅な増額修正を発表し、営業利益は23年2月に開示した前回予想を23.5%上回る105億円の見込みに、税引前利益は同38.9%上回る125億円の見込みに、親会社の所有者に帰属する当期利益は同26.9%上回る165億円の見込みに、各々上方修正した。

 修正の要因として、以下の世界主要3地域の事業がいずれも好調に推移していることを挙げた。同日午後に開示した7月の月次動向「月次データ推移≪速報値≫」でも、日本金融事業の債務保証残高は3か月連続最高を更新し、Jトラスト銀行インドネシアの銀行業における貸出金残高は5か月連続最高を更新した。

・東南アジア金融事業では、特に、Jトラスト銀行インドネシアの貸出金残高が21兆ルピア(約2000億円)を超えるとともに、貸出金利も市場実勢に合わせて引き上げているため、利息収益が図書の予想を上回って増加している。Jトラスト銀行インドネシアの7月の銀行業における貸出金残高は前月比4.9%増の22兆7648億ルピアとなり、集計が開示されている2015年3月以降での最高を5か月連続で更新した。

・韓国およびモンゴル金融事業では、貯蓄銀行事業において預金金利上昇による収益悪化を予想していたが、中央銀行による利上げが一段落し、懸念ほどとはなっておらず、底打ちが期待できる状況となってきた。JT親愛貯蓄銀行(韓国)の7月の銀行業における貸出金残高は前月比1.9%増の2億4388億ウォンとなり、5か月ぶりに増加に転じた。

・日本金融事業においても、NexusCard株式会社の割賦売掛金残高が拡大しているほか、債権回収が当初以上に進ちょくしている。(株)日本保証の7月の債務保証残高は0.8%増の2198億円となり、やはり集計が開示されている2015年3月以降での最高を3か月連続更新した。

・第1四半期(1~3月)に株式会社ミライノベートの吸収合併にともなう負ののれん益を計上したこと、NexusBank株式会社の合併が23年4月に完了したことにより、繰延税金負債の取り崩しが親会社の所有者に帰属する当期利益に加算される。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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