【話題株】新規上場の土木管理総合試験所が連日高値、低PER、リニア中央新幹線関

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8月26日に上場した土木管理総合試験所<6171>(東2・売買単位100株)が31日は1799円(259円高)まで上げて連日の高値更新となり、28日に上場した2銘柄をしのぐ勢いで人気を保っている。土質・地質調査や環境調査、物理探査などを幅広く行い、リニア中央新幹線のトンネル工事で最大の難関とされる南アルプストンネル工事を大成建設<1801>(東1)などの共同企業体が受注と27日に発表されたこともタイムリーな連想材料になったようだ。新鮮味があり、主力株に不透明感がある間は新高値を追う余裕がいくらでもあるといった期待が出ている。

1985年に長野市で創業し、試験センターが本社、千曲市、仙台市のほか、2016年2月には西日本試験センター(山口市)も完成する予定。今期・2015年12月期の業績見通し(連結)は、売上高が前期比7.5%高の43.56億円、営業利益は同34.3%増の3.95億円、純利益は同69.9%増の2.56億円と大幅増益を見込み、北陸新幹線に関連する調査なども寄与したようだ。

公開価格は1250円で初値は1220円だったが、今期の予想1株利益103円35銭をベースにした直近のPERは17倍前後で、たとえば応用地質<9755>(東1)の16倍前後、川崎地質<4673>(JQS)の19倍前後と比較すると割高感はない。相場に新鮮味がある分、土木管理総合試験所に人気が集まる可能性はある。また、日経平均構成銘柄などの主力株に不透明感がある間は材料株人気が続きそうで、こうした面からの注目余地も大といえる。

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