ジェイエスエスは24年3月期1Q営業微減益・経常増益、通期増収増益予想据え置き

(決算速報)
ジェイエスエス<6074>(東証スタンダード)は8月9日に24年3月期第1四半期業績(非連結)を発表した。販管費の増加で営業微減益、助成金収入の計上で経常増益だった。そして通期増収増益予想を据え置いた。水中ウォーキングプログラムの深化や水中バイク以外のプール対応型マシンの製品化など、成人集客に向けて大人への訴求力強化を推進する方針だ。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。株価は7月の年初来高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、1倍割れの低PBRも評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。

■24年3月期1Q営業微減益・経常増益、通期増収増益予想据え置き

24年3月期第1四半期の業績(非連結)は売上高が前年同期比3.1%増の19億81百万円、営業利益が1.0%減の74百万円、経常利益が7.6%増の80百万円、四半期純利益が14.2%増の52百万円だった。

22年10月に実施した燃料費(一律400円)徴収も寄与して増収、販管費の増加で営業微減益、助成金収入の計上で経常増益だった。第1四半期末時点における全事業所合計会員数は4.2%減の8万6553人だった。

通期の業績(非連結)予想は据え置いて売上高が23年3月期比6.7%増の86億16百万円、営業利益が5.2%増の4億47百万円、経常利益が3.8%増の4億46百万円、当期純利益が18.5%増の2億78百万円としている。配当予想は23年3月期比2円50銭増配の14円50銭(第2四半期末7円25銭、期末7円25銭)としている。連続増配予想で予想配当性向は20.1%となる。

成長戦略の各種施策を通じた会員数回復や会員単価上昇を見込んでいる。会員単価については22年10月に燃料費(一律400円)徴収を実施したが、23年7月に燃料費の廃止および会費の改定を予定している。事業所展開については、既存施設の新築移転を含めて年間2店舗程度の開設を想定している。既存施設の新築移転は、ランニングコストの低いコンパクトタイプ施設へ移行することで利益率の改善を図る。さらに、水中ウォーキングプログラムの深化や水中バイク以外のプール対応型マシンの製品化など、成人集客に向けて大人への訴求力強化を推進する方針だ。積極的な事業展開で収益改善基調だろう。

■株価は調整一巡

株価は7月の年初来高値圏から反落して上値を切り下げる形となったが、1倍割れの低PBRも評価材料であり、調整一巡して出直りを期待したい。8月15日の終値は559円、今期予想PER(会社予想のEPS72円00銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の14円50銭で算出)は約2.6%、前期実績PBR(前期実績のBPS685円03銭で算出)は約0.8倍、そして時価総額は約23億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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