レナサイエンスは「主要評価項目を達成」など好感され出直り試す、安全性高く医療費抑制にも貢献

■6月に上げた後とあって目先は戻り売りこなす必要の見方

 レナサイエンス<4889>(東証グロース)は8月16日の前場、7%高の545円(34円高)まで上げて出直りを強め、前引けは12円高と伸びきれなかったが上値を試す堅調相場となった。後場は524円(13円高)で始まった。午前8時30分に悪性黒色腫(メラノーマ)治療における『RS5614』と『ニボルマブ』との併用の安全性・有効性を検討する第2相医師主導治験結果について主要評価項目を達成したと発表し、注目を集めた。6月に約5割高の相場を演じているため、目先はこのときの戻り売りをこなす必要があるとの見方だが、新たな期待材料が加わる形になった。

 発表によると、この治験は、東北大学病院、筑波大学附属病院、東京都立駒込病院、名古屋市立大学病院、近畿大学病院、熊本大学病院と共同で実施した。『ニボルマブ』と『RS5614』との併用は安全性が高いことが示され、根治切除不能な悪性黒色腫の治療に有用であるだけではなく、抗体医薬と異なり、経口投与可能な低分子医薬品のため医療費抑制にも貢献できるとした。10日に発表した第1四半期決算(2023年4~6月)は前年同期比で各利益とも黒字に転換した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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