イトーキは新物流拠点「イトーキ東京ロジスティクスセンター」と「イトーキ東京BASE」を順次開設

■首都圏供給網の再構築により商品配送を円滑化し物流「2024年問題」への対応を図る

 イトーキ<7972>(東証プライム)は16日、物流拠点「イトーキ東京テクノパーク」(埼玉県川口市)を移転し、新たな物流拠点として「イトーキ東京ロジスティクスセンター」(埼玉県草加市)を2023年8月16日(水)、「イトーキ東京BASE」(東京都江東区)を2023年11月1日(水)に開設すると発表。

■物流拠点移転の背景

 「イトーキ東京テクノパーク」は首都圏および東日本への配送を担う物流拠点として2004年に開設し、約20年にわたり稼働を続けてきた。

 今回、物流の「2024年問題」が喫緊の課題として迫る中、「イトーキ東京テクノパーク」の機能を「イトーキ東京ロジスティクスセンター」と「イトーキ東京BASE」に分散し首都圏への供給網を再構築することで、従来の130%の配送効率(「イトーキ東京テクノパーク」でのトラック稼働率と比較)の実現を目指す。さらに、効率的かつ快適なオフィス空間をデザインすることで、ワーカーの働く環境をサポートする。

【新物流拠点開設の狙い】

■東京都内に拠点を構えることによる「首都圏供給網の再構築」と「人材不足への対応」

 開設する2拠点のうち一方を東京都内に構えることで、広範囲の顧客層にアクセスしやすくなり、更に全国にある生産工場からの中継拠点として機能させることで、配送時間の短縮と首都圏への配送効率の最大化を狙う。また、人口の多い東京に拠点を構えることで人材不足にも対応する。トラック輸送から貨物輸送へ、環境へ配慮した輸送もより進めていく。

■管理システム導入による「倉庫運用の効率化」と「車両待機時間の削減」

 今回開設する両拠点には、商品の入荷から出荷までを管理する倉庫管理システムや、トラックの入荷時間等を管理するバース管理システムを導入。また、「イトーキ東京ロジスティクスセンター」にはパレットラックを多く採用しているほか、上り下り専用のダブルランプウェイによる構内の混雑緩和、雨天作業可能な屋根を構えた中央ランプにより、倉庫稼働率の向上と車両待機時間の削減による効率的な運用を目指す。

■コミュニケーションを重視した事務所で効率化だけでなく快適に働ける空間をデザイン

 同社社員と協力会社社員がともに滞在する拠点だからこそ、ワーカー同士のつながりとコミュニケーションを重視し、効率的かつ快適に働ける事務所としてデザインしている。

 「イトーキ東京ロジスティクスセンター」のコンセプトは「Connecting&Communication」。1つの空間をグループアドレスを採用して緩やかにエリア分けしつつ、空間全体を横断するように広めの通路を設けることでワーカーの移動と出会いを促進。さらに、中央エリアにコミュニケーションの場となる共用のミーティングスペースを設置することで、部門間および社内外の関係性を構築しやすいレイアウトにしている。

 11月に開設する「イトーキ東京BASE」でも、同社社員および関係会社社員がともに快適に働ける事務所を設ける予定である。

■災害等に強い物流拠点

 移転した土地は大雨・洪水リスクの少ない平地で、建物には横揺れに強い免震構造が採用されている。また停電時には自動的に電力供給が開始され、3日間(稼働8時間)の最低電力を維持することが可能など、災害発生時のリスクを最小限に留める。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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