【株式市場】日経平均は472円安、後場も中国景気など懸念され7月12日以来の3万2000円割れ

◆日経平均は3万1766円82銭(472円07銭安)、TOPIXは2260.84ポイント(29.47ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は13億3114万株

 8月16日(水)後場の東京株式市場は、中国の不動産、住宅価格の推移が日本のバブル崩壊初期に似ているとされ、引き続き鉄鋼、自動車、大手商社、海運株などの景気敏感株が軟調に推移し、空運、鉄道株も軟調だった。一方で、東京電力HD<9501>(東証プライム)は13時頃にかけて一段高となり、鹿島<1812>(東証プライム)は前場の上げ幅を保って推移し、日清製粉G本社<2002>(東証プライム)や山崎製パン<2212>(東証プライム)は一段ジリ高となった。日経平均は後場寄り後にやや持ち直したが、総じてジリ安傾向を続け、大引けに472円07銭安の(3万1766円82銭)をつけて安値引けとなった。終値での3万2000円割れは今年7月12日以来になる。

 後場は、オービック<4684>(東証プライム)が寄り後に一段と上げ、JBCCホールディングス<9889>(東証プライム)は四半期決算など好感され前場の上げ幅を保って推移。アエロエッジ<7409>(東証プライム)は一段強含みとなり今6月期は増益率が鈍るが「空飛ぶクルマ」産業のけん引役とされて出直り急。日本リビング保証<7320>(東証グロース)は朝方と大引け間際に大きく上げて大幅高の3日続伸となり6月決算好調の見方だった。

 東証プライム市場の出来高概算は13億3114万株(前引けは6億6590万株)、売買代金は3兆1411億円(同1兆6372億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は360(前引けは441)銘柄、値下がり銘柄数は1425(同1331)銘柄。

 東証33業種別指数は3業種(前引けは4業種)の値上がりにとどまり、建設、電力ガス、水産農林が値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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