【銘柄診断】Globeeは上場来安値から反発、「映画・ドラマ」ライセンス第2弾と連続最高業績が側面支援

■映画館で英語学習アプリを宣伝、有料会員数や導入法人数が急増

 Globee<5575>(東証グロース)は、前日16日に12円高の1625円と7営業日ぶりに反発して引け、この日の前場取引時間中につけた上場来安値1580円から底上げした。同社は、今年6月14日に新規株式公開(IPO)され、6月22日につけた上場来高値4495円から約65%の大幅調整をしており、底打ち確認とする打診買いが入った。同社独自のAI教材を駆使する英語学習アプリ「abceed」で、このコンテンツの「映画・ドラマ機能」のライセンス第2弾としてパラマウント・グローバル・コンテンツ・ディストリビューションと提携し、東宝系映画館で上映前のCMを開始したことや、今2024年5月期業績の連続最高更新予想も見直し、側面支援材料視されている。

■有料会員数と導入法人数が高成長しタイトル数も拡大

 同社は、英語教育とエンターテインメントを融合するグローバルカンパニーを目指しており、「映画・ドラマ機能」の開発・提供はこの柱となっており、第1弾として2023年3月にソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントと提携したコンテンツを提供しており、パラマウントとのに提携はこれに次ぎ50作品のライセンスを獲得し『ミッション インポッシブル』の公開に合わせて2つの映画館で上映前のCMを放映した。「abceed」の個人ユーザーの有料会員数は、これに加えてProプランの半額キャンペーンも加わって、前期末に7万6000人(前々期末5.7万人)、対応タイトル数も722タイトル(同550タイトル)、導入法人数も317件(同203件)と高成長を続けており、同社業績を押し上げている。

 今2024年5月期業績は、売り上げ12億5100万円(前期比32.0%増)、営業利益3億1600万円(同28.6%増)、経常利益3億1600万円(同30.9%増)、純利益2億900万円(同21.5%増)と予想し、前期に続く過去最高更新となる。英語教育のデジタル化とAI化を推進し、AIによるTOEIC対策サービスも展開し、次世代のナンバーワンの英語教育を目指すことが業績高成長要因となっている。

■最高値から日柄で2カ月、値幅で6割の調整を続け一巡感

 株価は、今年6月14日に公開価格1150円でIPOされ2666円で初値をつけ、2日連続のストップ高を交えて上場来高値4495円まで買い進まれる高人気となった。同高値後は下値を探る展開が続き上場来安値1580円まで大きく調整した。最高値から日柄で約2カ月、値幅で6割超の調整と一巡感も強めており、売られ過ぎ修正でまず最高値から最安値への調整幅の3分の1戻し水準の2500円台回復に動こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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