東京センチュリーが自律移動型ロボットの開発・製造会社に出資、自律移動型ロボットで働き手不足に挑む

■自律移動型サービスロボットの普及に期待

 東京センチュリー<8439>(東証プライム)は18日、自律移動型ロボットの開発・製造を行うSEQSENSE(本社:東京都中央区、代表取締役:中村 壮一郎)へ出資を行った。今回の出資を通して、SEQSENSE社と共に自律移動型サービスロボットと屋内配送向けサービスロボットの普及を目指し、働き手不足などの社会課題の解決と新たな価値の創出を目指していく。

 SEQSENSE社は、「世界を変えない。」というミッションを掲げ、深刻化する働き手不足の解決策として、自律移動型ロボットの開発・製造・サービス提供を行っている。現在は自律移動型警備ロボット『SQ-2(エスキューツー)』(※1)を中心にサービスを提供しており、2019年のサービス開始以降、日本全国のオフィスビルや商業施設の警備現場で約40台のロボットが稼働している。

 現在は、SEQSENSE社の事業パートナーである川崎重工業<7012>(東証プライム)と共に屋内配送向けサービスロボット『FORRO(フォーロ)』(※2)の開発・事業化に取り組んでおり、24時間体制で病院内での検体配送や薬剤配送業務に従事することができる自律移動型ロボットを開発中である。

 東京センチュリーは、SEQSENSE社が有するロボット開発における高い技術力・知見と同社が提供するリース、レンタルなどの多様な金融・サービスを掛け合わせて生まれるシナジーへの期待から出資した。

 今回の出資を通して、SEQSENSE社と共に自律移動型サービスロボットならびに屋内配送向けサービスロボットの普及を目指し、働き手不足などの社会課題の解決と新たな価値の創出を目指していくとしている。

※1:自律移動型警備ロボット『SQ-2』

 SEQSENSE社の独自のセンサー技術や経路計画機能など高度なテクノロジーを駆使することで生まれた自律移動型のセキュリティロボットである。人手不足が深刻な巡回警備業務を人に代わって、もしくは人と分担して行うことを可能とする。独自の3D LiDARセンサーを搭載し、警備対象の詳細な三次元マッピング、移動物体や歩行者の認識、日常と異なる環境の変化を検出することが可能である。また自社開発のクラウドシステムの連携により遠隔からの指示で各種警備業務(巡回・立哨・動哨)を行うことができる。

※2:屋内配送向けサービスロボット『FORRO』

 24時間体制で病院内での検体配送や薬剤配送業務に従事することができる自律移動型ロボットである。現在、医療現場では高齢化社会に伴う患者数の増加と労働人口減少・働き方改革に呼応する医療業務の効率化が急速に求められている。FORROはこれらの課題解決のための医療サポートロボットサービスとして業務負荷軽減に寄与すべく、藤田医科大学の協力のもと実際の医療現場へのヒアリング・実証実験を重ねながら開発を進めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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