■経営権を巡り株式争奪戦に発展との憶測も
日本製麻<3306>(東証スタンダード)は8月25日、再び一段高となり、取引開始後に14%高の940円(115円高)まで上げて4日前につけた直近の高値を更新し、年初来の高値1078円(2023年1月)に向けて上値を試す相場となっている。「ゴーゴーカレーG、日本製麻株を買い増し、宮森社長解職前に」(ロイターニュース8月24日午後6時過ぎ)と伝えられ、再び思惑含みの相場になっている。一部には、経営権を巡る対立が表面化してきたとみて株式争奪戦に発展する可能性を念頭に注目する向きもある。
日本製麻は23年3月に「株式会社ゴーゴーカレーグループとの合意書の締結」「代表取締役等の異動」などを発表し、ゴーゴーカレーグループ(石川県金沢市)設立者の宮森宏和氏が同年4月6日付で新任代表取締役社長に就くとした。その後、7月に「代表取締役の異動(追加)」を発表し、取締役管理本部長の山村貴伸氏が代表取締役副社長を兼務するとした。そして8月21日、「代表取締役の異動(解職)および社長交代」を発表し、「不合理な議事運営、経費申請時の諸問題等」により、同日付で山村氏の社長就任と宮森氏の取締役就任を開示した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)