日本製鉄が高値に迫る、7月の粗鋼生産量19か月ぶり増加など好感される

業績でみる株価

■米国景気は意外に強いとされ下期の展望に明るさの見方

 日本製鉄<5401>(東証プライム)は8月28日、再び上値を指向する相場となり、午前10時にかけて3406.0円(55.0円高)まで上げた後も3400円前後で売買され、8月9日につけた2015年以来の高値3430.0円に向けて出直りを強めている。前週末にかけて7月の国内粗鋼生産量が前年同月比で19か月ぶりに増加と伝えられたことや、米国の国際経済シンポジウムでの米FRB議長の発言から米国景気が意外に強いことが確認されたとの受け止め方があり、景気敏感株として下期の展望に明るさが出てきたとの見方が出ている。

 第1四半期決算は好調で、今期の業績予想を増額修正。連結事業利益は第2四半期累計(2023年4~9月)の予想を従来比33%増に、3月通期を同6%増に見直した。額では第2四半期累計を900億円増としたのに対し3月通期は400億円増のため、下期を慎重にみているとの受け止め方があった。8月22日には、みずほ証券が目標株価を250円引き上げて3100円に見直したと伝えられた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る