メタリアルの子会社がひまわり福祉会で「どこでもドア」の活用開始、保育士採用強化に園見学VRツアー

■保育士採用強化にメタバース活用

 メタリアル<6182>(東証グロース)の子会社でリアリティ・メタバースプラットフォーム「どこでもドア」の企画・開発・販売を行なうMATRIXは28日、社会福祉法人ひまわり福祉会が運営する保育施設での保育士採用強化に「どこでもドア」の活用が開始されたと発表。人材採用強化を目的とした活用は今回が初めてとなる。

 日本全国で保育士不足が喫緊の課題となる中、どこの施設でも保育士の人材確保に苦戦している状況はこの数年、全く変わっていない。ようやく採用した方の離職率も減っておらず、全国の保育事業者の頭を悩ませてきた。

 「どこでもドア」は、360度の実写映像に囲まれた圧倒的な没入感でのメタバース体験ができるサービス。これまで2000名以上の方に体験していただいた実績を基に、今回は人材採用強化の切り札として、ひまわり福祉会へ提供することとなった。映像の撮影から体験イベントの運営まで株式会社MATRIXが請け負う。

 労働力不足が社会問題となる中、働く側と雇う側のミスマッチを軽減し、労働力の安定化に貢献できると考えている。また、「どこでもドア」には音声翻訳機能が搭載されていることから、外国人雇用の際にも十分に活用できる。

 ひまわり福祉会では同法人が運営する介護施設において「どこでもドア」の導入を検討していたが、その過程で「保育士の採用に活用できるのでは」というアイデアに至り、2023年9月2日・3日に東京都台東区西浅草で開催される保育士採用フェア「TOKYO 保育園フェア 2023」(主催:一般社団法人東京都民間保育園協会)に出展し、ブース内でVRゴーグルを装着してその場で簡単に園見学ができる「VR見学ツアー」を提供することを決めた。

 就職・転職する保育士と現場とのミスマッチ(リアルショック)による早期退職を未然に防ぐこと、いつでも求職者都合で園見学が可能になること、新たな展開として入園希望者への活用ができることなど、様々なメリットが得られる。

【社会福祉法人ひまわり福祉会】とは

 「子どもと高齢者の事業を通じておうち生活を支援し、地域のコミュニティ形成に貢献する」をモットーとしている、東京都板橋区と江東区で福祉施設を運営する社会福祉法人。保育施設8ヶ所、学童施設8ヶ所、介護施設2ヶ所を運営する一方で、「和と輪と話を通して、人間力とサービス力を高める」という考えのもと、職員育成にも力を入れている。

「どこでもドア」とは

 「どこでもドア」は様々なメタバース空間で出会って・集まって・楽しむ「リアリティ・メタバース空間共有プラットフォーム」である。

 誰でも簡単にワールド(メタバース空間)を無料で作成し、自由にイベントを開催できる。参加者は、好きな時に、誰とでも、ワールド・イベントに参加できる。

 多種なジャンルがあり、有料・無料を問わず、VR旅行、音楽ライブ、カラオケ、リラクゼーションセラピーなどのワールド・イベントを楽しめる。CGではなく、リアルの映像・画像を使用しているため、VRゴーグルで入ると、まるで実際の場所にいるような感覚を体験できる。

 また、導入されているAI自動翻訳によって、参加者同士が異なる言語を話していても瞬時に自分の言語に翻訳され、スムーズにコミュニケーションができる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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