日鉄ソリューションズはFastLabel社とAIデータプラットフォーム「FastLabel」の提供で協業開始、AI開発プロセスを効率化

■画像や動画などのデータにラベルを付与するアノテーション作業を効率化

 日鉄ソリューションズ(NSSOL)<2327>(東証プライム)は29日、AI開発プロセスを包括的に支援する「AIPaaS」を提供するFastLabel社との協業を開始すると発表。FastLabel社は、AI開発を効率化するプラットフォーム『FastLabel』を開発・販売し、NSSOLはパートナープログラム制定後初の販売代理店としてAIを活用した業務効率化に関するコンサルテーションを通じて顧客のDXを支援する。今後、中長期的に両社での連携を加速させ、日本におけるAI開発の生産性向上に寄与していく。

 昨今、AI領域において非構造データ(画像、音声、動画、テキスト等)の分析ニーズが高まってきており、例えば製造業界においては、画像データ分析へのAI活用によって製品の良品・不良品の自動分類、作業工程の自動推定などの事例に適用することができる。これらのデータに対する前準備としてデータに対して予測したい情報を付与するラベル付け(アノテーション作業)が必要となる。しかしながら、この作業は負荷が高くAI開発全体のうち多くの時間が費やされており、AI開発においてアノテーション作業の効率化は課題となっている。

 上述背景を踏まえ、NSSOLが保有するソリューション開発技術及びサポート体制と、FastLabel社が保有するAIデータプラットフォーム『FastLabel』とを掛け合わせることで、多くの顧客に対してより広い範囲での先進的なAIサービスのご提供が可能となり、両社事業拡大及び目指す将来像の実現を見込めることから、協業体制の確立に至った。

■両社協業の内容

 今回の協業により、両社保有の顧客に対して以下3点の取組みを行っていく。

・NSSOLが販売代理店としてAIデータプラットフォーム『FastLabel』の販売
・AIデータプラットフォーム『FastLabel』の提供を通じた、両社顧客に対するAI事業開発及びコンサルティングサービスの提供
・両社営業連携による提供サービスの補間及び拡充

●アノテーションについて

 画像、動画、音声、テキストなどのデータに対してラベルを付与する作業をアノテーションと呼び、この付与したラベルを元にAIのモデル学習、評価を行う。『FastLabel』では、自動アノテーションなどのアノテーションを効率化する機能を提供する。

●AIデータプラットフォーム『FastLabel』について

 データ生成、データ選別、自動アノテーション、モデル管理、モデル学習、モデル評価、デプロイ、モニタリング、パフォーマンス監視を一気通貫で実行することができる、SaaS型のプラットフォーム。同プラットフォームの活用により、データ作成コストの7割削減、AI精度の3割向上を実現している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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