大日本印刷は量子コンピューターのソフト開発をするAQ社と資本業務提携、製造・物流業界向けに最適化ソリューション開発へ

■量子技術の活用で製造・物流等の生産計画や配送経路の「組合せ最適化」を推進

 大日本印刷(DNP)<7912>(東証プライム)は29日、量子コンピューターのソフトウェアを開発する株式会社エー・スター・クォンタム(AQ社)と資本業務提携したと発表。

 両社は、最適な解を膨大な組み合わせの中から求める「最適化問題」に特化した計算技術である「量子アニーリング」をはじめとした、様々な量子コンピューティング技術や手法を活用し、製造・物流等の生産計画や配送経路の「組合せ最適化」を高速で処理するソフトウェアを開発・提供する事業を推進していく。

【主な業務提携の概要】

■「組合せ最適化」に関するソリューションを開発

 両社は、「DNPアニーリング・ソフトウェア」を中心に、製造・物流業界における生産計画や配送経路の組み合わせを最適化するソリューションを開発して、企業のDXを支援していく。

■企業・団体等のさまざまな課題に対応できる体制を構築

 両社は、顧客とする企業・団体等が抱える多様な課題に対して、量子コンピューターやソフトウェア等の量子技術を活用した解決策の提案やコンサルティングを行う体制を構築していく。

 またDNPは、量子コンピューターに関する豊富な知見・技術を有するAQ社との連携により、量子コンピューターのソフトウェア開発に関連した人材の育成や研究開発体制の強化を図っていく。

 両社は、製造・物流業界向けに提供するソリューションの開発や企業・団体等のニーズに対応可能な体制を構築するなど、社会への量子技術の実装を目指していく。

 また、DNPは、「組合せ最適化問題」を高速で解くDNPアニーリング・ソフトウェアなどの提供を通じて、物流業界が直面する2024年問題をはじめとした人手不足の解決や、製造現場のDX推進、生産性向上に貢献していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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