【引け後のリリース】東京エレクトロンが自社株買い上限株数の7割取得

引け後のリリース

■直近は9ヵ月続く下降トレンドの第3波に相当し調整終盤の可能性も

 東京エレクトロン<8035>(東1・売買単位100株)は2日の大引け後、自己株式の取得状況(自社株買いの途中経過)を発表し、2015年5月14日から16年5月13日までの間に上限株数1540万株の範囲で実施中の自社株買いについて、8月31日までの累計取得株数が1069万700株になったと発表した。

 取得上限株数の1540万株は、自社株買いを4月に発表した段階で発行済み株式総数(保有自己株を除く)の8.59%に相当し、期間が1年がかりとはいえ比較的大規模。8月31日までの取得株数はこの約69%になり、進ちょく率の早さが注目される。

 株価は2014年12月の9451円を高値に波状的な下降トレンドを描いており、15年2月に8011円まで下げた局面を第1波とすれば、15年5月初に6500円まで下げた局面が下げ相場の第2波になり、続いて8月25日に5783円まで下げた局面が第3波になる。2日の終値は6222円(22円安)だった。

 いま実施中の自社株買いは4月27日に決議発表したため、ちょうど下降第2波の最終局面で決議したことになる。その後、下降第3波が到来してしまったが、テクニカル的には調整相場も上昇相場も大勢3波動で形成されることが少なくないため、直近の位置は長期調整相場の最終局面と見ることができそうだ。

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