川崎汽船は5日続伸など海運大手が軒並み連日高値、高配当、PBR向上期待などに市況回復、円安も加わる
- 2023/9/6 11:19
- 株式投資ニュース
■今年の9月末の配当、優待の買付期限は9月27日
9月6日午前の東京株式市場では、大手海運株が軒並み高値を更新する相場となり、午前10時30分にかけて川崎汽船<9107>(東証プライム)は3%高の5603円(147円高)まで上げて5日続伸基調となり、4日続けて2007年以来の高値を更新。商船三井<9104>(東証プライム)は朝方に4328円(36円高)まで上げて4日連続2008年以来の高値を更新。日本郵船<9101>(東証プライム)も4日続けて2022年3月以来の高値を更新している。配当利回りの高さ、PBR(株価純資産倍率)向上への期待に加え、このところは運賃市況の回復が言われ、直近は為替の一段の円安も追い風とされている。
予想配当利回りは、川崎汽船が年6%前後、商船三井が同5%台、日本郵船は同4%前後となっている。日程的には、9月中間配当を意識した買いが増える頃合いと見られている。今年の9月末の配当、優待の権利付最終日(買付期限)は2023年9月27日(水)。運賃市況については、「中型ばら積み、用船料反発、5割高、南米産穀物、輸出増で需要」(日本経済新聞8月23日付朝刊)と伝えられ、3銘柄ともこの頃から再びジリ高傾向に転じてきた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)