日本板硝子は日経平均「除外」でも9日続伸基調、構成銘柄から外れるメリットも

■同じく外れる三井E&S・HD、松井証券も連日高い

 日本板硝子<5202>(東証プライム)は9月7日の後場寄り後、3%高の836円(26円高)前後で推移し、9日続伸基調で戻り高値を連日更新している。日本経済新聞社が4日の夕方に日経平均(225種)構成銘柄の定期入れ替えを発表し、10月初から「日本板硝子、三井E&S、松井証券を外す」(日本経済新聞9月5日付朝刊)と伝えられたが、日本板硝子は発表日を含めて続伸。三井E&Sホールディングス)<7003>(東証プライム)、松井証券<8628>(東証プライム)も発表の翌日から続伸している。

 この要因として、225種構成銘柄には225先物やオプションとの間で行われる裁定取引による攪乱的な影響があるため、除外によってこの影響から離脱できることが言われている、これは個人投資家にとってけっこう重要な銘柄選別の要因になるとみられている。

 また、除外によって225型のファンドからは買い需要がなくなるものの、225型のファンドは日経平均に寄与度の大きい値がさの半導体関連株や薬品株、ファーストリテイリング<9983>(東証プライム)など、「主な銘柄」の組み入れで済ませているケースが多いとされ、今回除外された3銘柄は元々組み入れ割合が低く、除外の影響は大きくないと見られている。一方、TOPIX(東証株価指数)は33年ぶりの高値圏で9日続伸基調となっており、TOPIX型のファンドからは組み入れ需要が増加する傾向にあることが言われている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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