沖縄セルラー、KDDI、バイオーム、AIによる生物情報可視化アプリ「Biome」とStarlinkを活用し外来種調査を実施

■世界自然遺産である沖縄県西表島の生物多様性保全に貢献

 沖縄セルラー電話<9436>(東証スタンダード)、KDDI<9433>(東証プライム)、株式会社バイオーム(本社:京都府京都市)は2023年9月7日から2023年9月8日まで、世界自然遺産に登録されている沖縄県西表島の生物多様性保全を目的に、スマホアプリ「Biome(バイオーム)」と「Starlink Business」を活用した外来種調査を実施すると発表。

 なお、「Starlink Business」を活用した外来種調査は国内で初めてとなる。

 世界自然遺産である西表島には、絶滅危惧種のイリオモテヤマネコなどの固有種が多く生息している。一方で、侵略的外来種の侵入・定着により、西表島固有の生態系への影響が懸念されており、外来種の調査が重要である。西表島ではこれまで、環境省・林野庁・沖縄県・専門家による現地調査やIoT機器付きの定点カメラを活用した調査が行われてきた。

 同調査では、モバイル通信が不安定なエリアにおいて、「Starlink Business」によりインターネットアクセス回線を構築し、三社の社員が「Biome」で外来種の分布データを収集する。「Biome」に搭載されている最新の名前判定AIが動植物の種類を判定するため、動植物の専門家ではなくても、写真を撮影するだけで精度の高い調査ができるようになる。

 同調査は、自然環境保護に貢献するプロジェクト「おきなわ自然保護プロジェクト」(該当項目へジャンプする注)の一環として、環境省沖縄奄美自然保護事務所、沖縄県環境部自然保護課、竹富町の協力を得て実施する。本調査で収集したデータを環境省・沖縄県・竹富町へ共有し、西表島の環境保護や外来種対策に活用することで、生物多様性保全の取り組みを支援する。

 三社は、本調査を通じて沖縄県の外来種の分布状況を把握し、沖縄県の生物多様性保全へ貢献していくとしている。

■各社の役割

・沖縄セルラー:本調査の主催、環境省沖縄奄美自然保護事務所、沖縄県環境部自然保護課、竹富町との連携
・KDDI:本調査の企画、バイオームとの連携、「Starlink Business」の提供
・バイオーム:スマホアプリ「Biome」の開発・運営、本調査の実施サポート、収集された生物データの分析・解析、レポーティング

■株式会社バイオームについて

 バイオームは、生物多様性の価値を社会に浸透させることを目指して2017年5月に設立された京都大学発のベンチャー企業である。世界中の生物の分布データを取り扱った生物情報プラットフォームを構築するため、情報収集ツールとして、いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」の開発・運営を行っている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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