【株式市場】日経平均は168円安、4日続落だが金融政策の現状維持を受け後場大きく持ち直す

◆日経平均は3万2402円41銭(168円62銭安)、TOPIXは2376.27ポイント(7.14ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は16億873万株

 9月22日(金)後場の東京株式市場は、正午頃に日銀が金融政策を現状維持・緩和継続と伝えられ、為替の円安が再燃したことなどでトヨタ<7203>(東証プライム)や東京エレク<8035>(東証プライム)などが一気に前日比プラス圏に浮上し、当面は低金利が続くとの見方から三井不<8801>(東証プライム)などの不動産株、三菱製紙<3864>(東証プライム)などは一段高、出光興産<5019>(東証プライム)なども一段高。日本製鉄<5401>(東証プライム)などは下げ幅を縮めた。日経平均も急浮上し、後場寄り後には前引け比250円近く持ち直して35円36銭安(3万2535円67銭)まで持ち直したが、これを上値に一進一退を続けて大引けは4日続落となった。

 後場は、ネクシィーズグループ<4346>(東証プライム)が中盤にかけて一段高となり9月決算予想の増額修正など好感。SANKYO<6417>(東証プライム)は業績予想と配当予想の増額修正が好感され朝寄りから大引けまで終日買い気配のままストップ高。木徳神糧<2700>(東証スタンダード)も業績予想の増額と特別配当が好感されて一段高。第一屋製パン<2215>(東証スタンダード)は2022年末に閉鎖した工場の跡地(横浜)開発への期待など言われて一段と強調。セカンドサイトアナリティカ<5028>(東証グロース)は10月12日を基準日とする株式3分割など好感され一段と上げストップ高。INFORICH<9338>(東証グロース)は子会社と香港企業との提携が材料視され一段高。

 22日新規上場となったファーストアカウンティング<5588>(東証グロース)は会計分野に特化したAIソリューション事業(経理AI事業)を提供し、前場は買い気配のまま値が付かず、後場寄り後に2354円(同78%高)で初値をつけ、2554円(同93%高)まで上げたが大引けは1953円(同48%高)だった。 

 東証プライム市場の出来高概算は16億873万株(前引けは7億4190万株)、売買代金は3兆8814億円(同1兆7922億円)。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は839(前引けは580)銘柄、値下がり銘柄数は924(同1190)銘柄。

 東証33業種別指数は8業種が値上がり(前引けは空運、精密機器の2業種が値上がり)し、鉱業、空運、銀行、石油石炭、精密機器、保険、パルプ紙、その他金融、が値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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