【株式市場】前場の日経平均は298円安、為替介入への警戒強い、高配当株には買いも

◆日経平均は3万2379円85銭(298円77銭安)、TOPIXは2373.81ポイント(11.69ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は低調で6億2155万株

 9月26日(火)前場の東京株式市場は、円相場の1ドル150円接近場面では日本の金融当局による介入の可能性が高まるとの見方があり、円安、NY株高にもかかわらず値がさ半導体株や自動車株が重く、エーザイ<4523>(東証プライム)など昨25日に上げた薬品大手のも反落が目立ち、鉄鋼、大手商社なども軟調。一方、配当利回りの高い海運、保険株などは堅調で、業績・配当予想を増額した日本取引所G<8697>(東証プライム)、円高は追い風の伊藤忠食品<2692>(東証プライム)などは高い。日経平均は38円安で始まり、午前9時40分過ぎに312円39銭安(3万2366円23銭)まで下押し、下げ幅250円どころでもみ合ったまま前引けとなった。

 楽天銀行<5838>(東証プライム)は「ネット銀行メインバンク調査」(東京商工リサーチ)1位や日本政策金融公庫(国民生活事業および中小企業事業)の融資金返済口座振替サービス開始など躍進目立つと再び一段高。力の源ホールディングス<3561>(東証プライム)は業績上振れ期待再燃とされ出直り拡大。日本精蝋<5010>(東証スタンダード)は原油高が追い風になるアナ株とされ腕力型の資金流入とかで一段高。fonfun<2323>(東証スタンダード)は中期計画等注目され高値更新。ソーシャルワイヤー<3929>(東証グロース)は配信サービスすべてに『動画生成機能』との発表など受けて急伸。キッズウェル・バイオ<4584>(東証グロース)は持田製薬と開発のバイオシミラー承認が好感されストップ高。

 新規上場のネットスターズ<5590>(東証グロース)は取引開始後まもなく1334円(公開価格は1450円)で初値をつけ、上値1345円、下値1184円の間で売買され、前引けは1195円。同じくオートサーバー<5589>(東証スタンダード、名証メイン)は午前9時24分に2280円(東証の値、公開価格は2670円)で初値をつけ、これを上値に一時1987円まで軟化し前引けは1919円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は6億2155万株、売買代金は1兆5581億円。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は517銘柄、値下がり銘柄数は1245銘柄。

 東証33業種別指数は9業種が値上がりし、保険、電力ガス、海運、水産農林、銀行、その他金融、パルプ紙、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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