【株式市場】前場の日経平均は558円安、中盤まで底堅かったが長期金利の上昇を受け急落

◆日経平均は3万1813円01銭(558円89銭安)、TOPIXは2344.05ポイント(35.48ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は7億4678万株

 9月28日(木)前場の東京株式市場は、NY原油相場の高値更新を受けて石油資源開発<1662>(東証プライム)などが再び上げて始まり、中国からの撤退が伝えられた三菱自<7211>(東証プライム)も次第高など、材料含みの銘柄に買いが集まった。川崎汽船<9107>(東証プライム)などの海運株は米国でのストが港湾関係にも拡大なら市況高の要因と中盤にかけて一斉高。ただ、日経平均は半導体株安などを受けて252円安で始まり、一時下げ幅300円台を見て中盤まで一進一退。国内長期金利が一段と上げ0.750%と13年ぶり高水準になったことなどを受けて一段安となり、前引け間際に574円52銭安(3万1797円38銭)まで下押した。大引けも3万2000円を割れば8月22日以来になる。

 日東精工<5957>(東証プライム)がプライム市場の値上がり率1位となり「資本コストや株価を意識した経営」に関する発表を好感。ニイタカ<4465>(東証プライム)や日本精蝋<5010>(東証スタンダード)は原油高が追い風とされ大きく出直り、fonfun<2323>(東証スタンダード)は中期計画など好感され高値更新。メディカルネット<3645>(東証グロース)は唾液で乳がん検査できるシステムの権益取得で急伸。ティムス<4891>(東証グロース)は脳梗塞薬候補を擁し相場が枯れ切っているとの見方で思惑買いとされ出直り急。

 東証プライム市場の出来高概算は7億4678万株、売買代金は1兆7957億円。プライム上場1831銘柄のうち、値上がり銘柄数は261銘柄、値下がり銘柄数は1509銘柄。

 東証33業種別指数で値上がりした指数は、鉱業の1業種にとどまり、値下がり率の小さい業種は、ゴム製品、パルプ紙、電気機器、海運、機械、医薬品、などとなっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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