ChatGPTとpluszeroのAEIの組み合わせて信頼性が必要となる業務を自動化、シェパードHRを用いて求人広告作成の自動化を実現
- 2023/9/29 08:53
- プレスリリース
■生成AIとAEIのコラボで求人広告作成を自動化
現在、あらゆる領域で活用されつつある「ChatGPT」などの生成AI技術は、高い回答精度や対話能力などで注目されている一方、回答の信頼性が問題視されている。
AI・自然言語処理を通して事業コンサルティング、サービス提供を行い、自然言語処理分野に注力するpluszero(プラスゼロ)<5132>(東証グロース)は、独自のAI技術(AEI:Artificial Elastic Intelligence)の開発を続けている。このAEIをChatGPTと適切に組み合わせて活用することで、信頼性が担保された回答を引き出すことが可能となる。
1 信頼性が要求されるものの、生成AIとAEIを組み合わせることで自動化できる業務
pluszeroでは、下記のような一定以上の信頼性が要求される業務において生成AIとAEIを組み合わせることで自動化が可能となると考えている。
■信頼性が要求されるものの、生成AIとAEIを組み合わせることで自動化できる業務の例(領域と具体的なイメージ)
・求人領域=求人の作成時には、業界や企業内のルールに沿って作成する必要がある。
・広告領域=各種広告を作成する際には、関連法令(薬機法、景品表示法等)や、掲載先のメディアのルールに沿って作成する必要がある。
・製造領域=設計図面を作成する際には、関連法令や企業内のルール、過去の不具合事例などを踏まえ蓄積された知見を踏まえる必要がある。
・金融領域=業務全般が、関連法令(金融商品取引法等)や社内のルールに沿って実施されている必要がある。
2 求人領域における生成AIとAEIを組み合わせた業務自動化
プラスゼロでは、HR領域において、ChatGPTとAEIを組み合わせることで業界ルールや法律に適合した求人作成を自動化するデモンストレーションを公開した。ChatGPTのみを活用した場合と比較し、どのような違いがあるかを例示する。
ChatGPTを活用して人が書いた求人概要から求人文面を生成することは可能であるが、人が書いた勤務時間・給与・休日の3点の表記が、業界規定や法律に違反していた場合でも、ChatGPTはその情報そのまま採用し求人を作成してしまう。具体例として、下記の入力をもとにChatGPTで求人を作成した場合、出力は右のようになる。この時ChatGPTが作成した求人には、(1)勤務時間が法律上の上限に抵触したものになっている、(2)最低賃金を下回っている、(3)4週4休が保証されていない、という問題点がある。
これに対して、同じ内容をプラスゼロがAEIを活用して開発した求人広告・求人票向けルールチェックサービスのシェパードHRとChatGPTとを組み合わることで、下記のようにChatGPTのみで発生していた(1)(2)(3)の問題を解消した求人広告を自動で作成することが出来る。
既に、業務提携先企業と提携して開発している領域もあるが、今後も「信頼性が要求されるものの、生成AIとAEIを組み合わせることで自動化できる業務」を主戦場と考え、引き続きAEIの開発を進めるとともに、適用先の業務・業界の模索を進めていく。
■「AEI(Artificial Elastic Intelligence)」とは
プラスゼロの提唱する「AEI(Artificial Elastic Intelligence)」とは、「特定の限られた業務の範囲において、人間のようにタスクを遂行できるAI」のことを指す、自然言語処理分野に注力するプラスゼロが独自に提唱する概念である。現在のAI技術では実現が難しいとされている「汎用人工知能」に代わり、プラスゼロでは特定条件に絞ることによって実用的な水準での業務遂行を可能とする技術である、「AEI」の実現を目指している。「AEI」は昨今話題を独占しているChatGPTの信頼性を高めることができるという特徴を有している。ChatGPTのような大規模言語モデルの技術の普及についての解決の方向性が、「信頼されるAI」、「責任のあるAI」という形で示されているが、「AEI」はそちらを具現化したものとなる。
2021年9月、プラスゼロはAEIの根幹となる「意味理解AI」に基づく特許を取得した。今後、一連の取り組みを通し、人間の言葉を高いレベルで理解できる「意味理解AI」の研究開発を進めることにより「AEI」は実現される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)