北川鉄工所が一段高、半導体事業に参入、研磨2社を7月に子会社化し半導体関連株高に乗る

■業績好調に加え「M&Aによる成長分野への参入」に期待再燃

 北川鉄工所<6317>(東証プライム)は10月2日、再び一段高となり、午前10時過ぎに10%高の1594円(151円高)まで上げて約2週間ぶりに昨年来の高値を更新している。7月末に半導体研磨材の製造・販売を行うケメット・ジャパン株式会社(千葉県千葉市)と半導体精密研磨の技術を保有するシステム精工株式会社(新潟県長岡市)の株式をそれぞれ100%取得し、連結子会社化した。半導体関連株がNY株高を受けて一斉高となっている中で、目新しい関連株として注目されている。8月上旬に業績予想の大幅な増額修正を発表し、以後、上げピッチを強める相場になっている。

 発表によると、M&Aによる成長分野への参入を目指してきた中で、2社は既に半導体研磨プロセスの開発を研磨材から装置まで一括で受託する事業において協業関係にあり、2社を併せて取得することにより、迅速な参入が可能になる。また、業績予想の増額修正では、主に、第1四半期における自動車部品および農業機械部品の生産量が回復し、金属素形材事業の売上増加と営業利益が改善したためとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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