冨士ダイスが出直り継続、岡山製造所の新設備稼働に注目集まり2日続伸基調

株式市場 銘柄

■EVやハイブリッド車の駆動用モーター金型などの設備能力と作業効率が向上

 冨士ダイス<6167>(東証プライム)は10月6日、2日続伸基調となり、午前10時半前に637円(9円高)まで上げて午後2時にかけても635円前後で堅調に売買され、3日ぶりに630円台を回復して出直りを継続している。超硬合金製工具・金型製造の国内トップシェアメーカーで、6日午前、岡山製造所(岡山県倉敷市)の新設備が2023年9月に本格稼働を開始し、これにより次世代自動車への対応強化を図ると発表。注目が集まっている。

 発表によると、岡山製造所は国内6か所の生産拠点の一つであり、超硬合金製工具の原料となる金属粉末の取り扱い量・種類が最も多く、素材部門のセンターとして位置づけられており、EV(電気自動車)やハイブリッド車の駆動用モーターの大型モーターコアの金型などを製造している。CIP装置は、超硬合金製工具を製造する際に、金属の粉末を「金型」に入れて圧縮して固める粉末冶金の成形に使用する装置で、新たな導入により、設備能力が約15%向上した。また、新CIP装置の導入に伴い、建屋を新たに建設し、加工現場の移動導線の見直しを実施したことで作業効率がアップした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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