【株式市場特集】業績上方修正・増配の超割安株から高配当・低PER株まで、10月期決算会社の注目銘柄を一挙紹介!

■10月期決算会社の権利取りで見逃せない銘柄

 今週の当コラムは、候補株として所有期間利回り的側面も考慮して10月27日を権利付き最終日とする10月期決算会社、さらに中間配当を実施予定の4月期決算会社の高配当・低PER株の権利取りに注目することにした。ただ前月9月末も、3月期会社の中間配当の権利取りでバリュー株が幅広く買われ、権利落ちとともにインカムゲイン以上のキャピタルロス(値下がり損失)が発生したことは確かである。しかし、全般相場の水準や投資家心理自体は9月末とこの10月は天と地ほどの違いがある。「まだはもうなり」をフォローしてくれることを期待したい。

■業績上方修正・増配株からランキング上位銘柄まで値ごろ・業種も多彩

 10月期決算会社の配当権利取りでまず注目は、業績上方修正とともに増配も同時発表し配当利回りが市場平均を上回る銘柄である。その代表は、オービス<7827>(東証スタンダード)で、今10月期業績を今年3月、9月に2回上方修正するとともに配当も年間63円へ2回増配し、配当利回りは3.24%、PERは4.5倍と超割安である。同様の業績上方修正・増配の割安株は、のむら産業<7131>(東証スタンダード)、トルク<8077>(東証プライム)と続き、萩原工業は、配当は期初予想の50円(前期実績36円)に変更はないが、業績の上方修正と自己株式取得を同時発表しており、PERは8.1倍、配当利回りは2・78%となる。

 もちろん配当利回りランキングの上位にランクされる銘柄も、要注目である。ノバック<5079>(東証スタンダード)は、4月期決算会社だが中間配当も実施予定で、年間配当は第60期記念配当40円を上乗せして160円(前期実績120円)を予定、配当利回りは4.57%と4月期・10月期決算会社のランキング・トップとなる。このほかランキング上位銘柄には高配当利回り順にクミアイ化学工業<4996>(東証プライム)、ナレルグループ<9163>(東証グロ-ス)、アールエイジ<3248>(東証スタンダード)、ファースト住建<8917>(東証プライム)、グッドコムアセット<3475>(東証プライム)、トーシンホールディングス<9444>(東証スタンダード)と続いてベスト・セブンとなる。年間配当利回りはクミアイ化学が3.83%、トーシンHDが3.47%となり、PER評価も7倍~10倍と割安である。いずれも値ごろ、業種ともバラエティーに富んでいる。

■株式分割と実質増配の3銘柄も低PER・高配当利回りで権利落ち後へ好展望

 さらに10月27日を権利付き最終日とする株式分割銘柄も8銘柄あるが、このうち3銘柄は投資採算的に割安水準にあり、権利落ち後の落ち埋めを期待して権利取りも一考余地がありそうだ。ジェイ・エス・ビー<3480>(東証プライム)の今10月期配当は、期初予想の40円から普通配当39円に創業45周年の記念配当5円をオンさせて44円に増配予定でありダブルの権利取りの余地がある。ランドコンピュータ<3924>(東証プライム)も、分割権利落ち後の今3月期期末配当を15円と予想、実質で年間50円に増配することになり、配当利回りは3.86%となる。アイモバイル<6535>(東証プライム)は、ふるさと納税事業「ふるなび」の契約自治体や会員数の増加で今7月期業績の上ぶれ推移も期待されており、PERは9.9倍、配当利回りは3.02%と割安である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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