【株式市場】日経平均は772円高、後場は小麦粉・パン・醤油株なども一段と上げ大幅反発

◆日経平均は3万1746円53銭(772円08銭高)、TOPIXは2312.19ポイント(48.11ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は14億8469万株

 10月10日(火)後場の東京株式市場は、引き続き中東情勢に注目が集まった中で、前場活況高だった日本製鉄<5401>(東証プライム)やINPEX<1605>(東証プライム)、伊藤忠<8001>(東証プライム)などが前場の高値を抜けずに売買交錯となり、トヨタ<7203>(東証プライム)は中東やアフガンのゲリラにも愛用されているとされたが売買交錯。一方、海運株は川崎汽船<9107>(東証プライム)が一段と強含むなどで上値を指向し、日清製粉G<2002>(東証プライム)、山崎パン<2212>(東証プライム)も一段と上げた。日経平均は13時半にかけて前場の高値を上回り、大引けにかけて823円59銭高(3万1818円26銭)まで上げ、大幅反発となった。

 後場は、小麦、製パン銘柄に加えキッコーマン<2801>(東証プライム)、ハウス食品グループ本社<2810>(東証プライム)、カゴメ<2811>(東証プライム)なども一段と上げ、中東情勢によっては食糧の需給にも影響とのシナリオで買う動きがあった模様。みずほFG<8411>(東証プライム)や東京海上ホールディングス<8766>(東証プライム)も一段と上げ、物価高なら日銀が先手を打つかも、との見方。ビジョナリーホールディングス<9263>(東証スタンダード)は都市ファンドによる買収でストップ高。テーオーホールディングス<9812>(東証スタンダード)は北海道でも半導体工場進出の効果とされて一段高。BuySell Technologies<7685>(東証グロース)は5日の「バイセル町田東急ツインズ店」オープンなど材料視され一段ジリ高。

 東証プライム市場の出来高概算は14億8469万株(前引けは7億2406万株)、売買代金は3兆4983億円(同1兆7097億円)。プライム上場1837銘柄のうち、値上がり銘柄数は1599(前引けは1602)銘柄、値下がり銘柄数は197(同198)銘柄。

 東証33業種別指数は空運、水産農林の2業種を除き全面高(前引けも空運、水産農林の2業種のみ下落)となり、値上がり率上位は、鉱業、海運、石油石炭、卸売り、電力ガス、非鉄金属、保険、鉄鋼、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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