【話題株】ソフトバンクはモミ合い陥落、過去の大商いなどから6000円台前半に下値メド

ソフトバンク

話題株 ソフトバンク<9984>(東1・売買単位100株)は2014年1月から続いた下値6600円前後、上値8500円前後の長期モミ合いを割り込んでいる。テクニカル的には「モミ合い割れ」「下っ放れ」などと呼ばれ、あまりよくない形。ただ、結果的に荷もたれ玉(ぎょく)が軽減し、出直りに弾みがつきやすくなり、中期的には上値を追いやすくなったとの見方もある。日経平均に対する寄与度が大きい銘柄だけに当面注目されそうだ。

 モミ合い割れの直接の要因は、バークレイズ証券が3日付で投資判断を引き下げ、目標株価を8400円から7500円に引き下げたと伝わったことが言われている。全体相場が8月中旬から中国株の波乱を受けて重くなり、需給が悪化したことと重なり、下げが大きくなった面もあるようだ。

 一般的には、モミ合いを割り込むと新たな下値模索の相場に移行するとされている。下値メドとしては、過去に大商いをこなした水準や、心理的なフシ目になる6000円、5000円といった大台の水準が挙げられ、出来高や時価総額の大きい銘柄ほど、こうした経験則が当てはまりやすいとされる。

 こうした見方に基づくと、過去に大商いをこなした水準としては、2年ほど前に3000円どころから9320円まで3倍以上も上げた大相場の途中、6000円台前半や5000円前後に大商いとなった形跡があるという。また、大台という点では、すでに6000円台前半に差し掛かってきた。ちょうど、この両面で6000円台前半という水準がクローズアップされており、当面はこの水準が下値メドになりそうではある。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る