トヨタ自動車と出光興産は全固体電池の量産化に向けて協業、2027~28年の実用化を目指す

トヨタ 7203 トヨタ自動車

 トヨタ自動車と出光興産は12日、バッテリーEV用全固体電池の量産実現に向けた協業を開始したと発表。両社は、2027~2028年の全固体電池実用化を目指し、固体電解質の量産技術開発や生産性向上、サプライチェーン構築に取り組むことを決定した。数十名規模のタスクフォースを立ち上げ、以下の通り協業を進めていく。

 第1フェーズ「硫化物固体電解質の開発と量産化に向けた量産実証(パイロット)装置の準備」第2フェーズ「量産実証装置を用いた量産化」第3フェーズ「将来の本格量産の検討」。

 出光はこれまで、石油精製の過程で得られる副産物を活用して、固体電解質の中間材料である硫化リチウムの製造技術を培い、安定供給体制の構築を目指した量産技術の開発に取り組んできた。両社は本格量産に向けて、世界でトップクラスの特許保有件数を誇る全固体電池と硫化物固体電解質に関する材料開発技術と、出光の材料製造技術、トヨタが電動車開発で培った電池加工・組立技術を融合することで、世界的なカーボンニュートラルに貢献することを目指していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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