マーケットエンタープライズ、広島県世羅町が「おいくら」を導入し不要品リユース事業をスタート、捨てない不要品処分でリユース促進へ

■10月は3R推進月間、

 広島県世羅町(町長:奥田 正和)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2023年10月13日(金)から、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートすると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、世羅町の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 世羅町では、「世羅町一般廃棄物処理基本計画」により、町民・事業者・行政の3者が協力して3R施策を確実に行なうこととし、行動目標を掲げているが、これまで具体的な施策の導入には至らずにいた。そのため、ものを捨てずに繰り返し使うリユースへの認識が高まらず、リユース促進のための施策導入が不可欠だと考えていた。

 他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心に事業展開しており、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中で世羅町がマーケットエンタープライズに働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームである。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2022年11月現在)が利用している。

■世羅町の現状と「おいくら」との連携により期待できること

 世羅町では、粗大ごみの無料収集を行なっておりますが、廃棄されたものの中には、まだ利用可能なものも多く含まれており、これまでは価値あるものでも再利用されずに処分されていた。「おいくら」は、希望すれば、自宅の中まで訪問し対応する出張買取が可能で、大型で重量のあるものでも、売却が容易にできるようになる。加えて、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となる。さらに世羅町が回収を行なっていないテレビや冷蔵庫、洗濯機などの家電リサイクル法対象の製品も、まだ活用できるものであれば、売却が可能である。なお、サービス利用に関する町民の費用負担はもちろん、世羅町の費用負担もない。

■今後について

 10月13日(金)15時(公開時間が前後する可能性がある)から、世羅町ホームページ内に「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。世羅町と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や、社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながる。

 同取組によって、簡単にかつ廃棄ではなく売却という形で不要品のリユースができることを町民が認知することにより、「リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。加えて、町民の不要品処分やリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた、社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指していく。

■広島県世羅町

 世羅町は広島県の中東部に位置し、東に府中市、南に尾道市と三原市、西に東広島市、北に三次市と周囲を5市に囲まれている。近隣の中都市である尾道市・三原市・三次市は、20~30キロメートル圏内で、広島空港は、約36キロメートルと近くアクセスが良好である。また、通称「世羅台地」と呼ばれる標高350メートル~450メートルの台地を形成し、瀬戸内海に流れる芦田川水系と、日本海に流れる江の川水系の分水嶺となっている。気候は、年平均気温13度、年間降水量1,300mmと広島市より平均気温が3~4度低く、年間降水量も200mm程度少なくなっている。

・人口:14,965人(男7,121人、女7,844人)(2023年9月末日)
・世帯数:6,826世帯(2023年9月末日)
・面積:278.14平方キロメートル
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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