INPEXなど石油株が一斉高、イラン「警告」と伝えられ原油再騰、ただ一過性の見方も

■原油相場の焦点はイランに、中東緊迫後も直近まで大きな値動きなく

 INPEX<1605>(東証プライム)は10月16日、再び出直りを強める相場となり、取引開始後に5%高の2174.0円(98.5円高)まで上げ、半月ぶりに2170円台を回復している。中東情勢を受けてNY原油などの原油相場が13日に急伸し、再び買い材料視された。ENEOSホールディングス<5020>(東証プライム)なども軒並み高い。

 NY原油先物は13日、6%高の87ドル台まで上げ、「1日の値動きとしては異例の大きさ」(日経速報ニュース10月14日)と伝えられた。もっとも、原油相場はイスラエルで参事が発生した後も直近までは大きな値動きがなかった。動き始めた契機は、イランの動きが注目され始めてからとみられ、「イランが“介入”示唆しイスラエルに警告か、米報道<2023年10月15日>(ANNニュース)」などと伝えられ、材料視されたとされている。このため、イランが警告にとどまる限り、原油相場の急伸は一過性にとどまるとの見方もある。また、イランは産油国のため、原油高を意識した「ポジショントーク」ではないかとの声もある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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