25日新規上場のKOKUSAI ELECTRICは後場32%高の2436円まで上げ活況高

株式市場 IPO 鐘

■初値は2116円(公開価格の15%高)、日立国際電気の一部事業を承継

 10月25日、東証プライム市場に新規上場となったKOKUSAI ELECTRIC<6525>(東証プライム)は日立国際電気の半導体製造装置事業の一部を継承する企業で、上場時時価総額は2018年に上場したソフトバンク(現ソフトバンクグループ<9984>(東証プライム))以来の大型上場。買い気配で始まり、午前9時半前に2116円(公開価格1840円の15%高)で初値をつけ、前場は2371円(同29%高)まで上げた。後場寄り後は13時にかけて一段高の2436円(同32%高)まで上げ、好調なスタートとなっている。

 前身は日立製作所<6501>(東証プライム)グループの日立国際電気(旧・国際電気)における成膜プロセスソリューション事業(半導体製造装置事業)で、設立は2017年2月。半導体製造装置などの開発、製造、販売などを行い、半導体デバイスの性能を左右する成膜プロセス、トリートメント(膜質改善)プロセスを軸に半導体デバイスの進化を担っている。

 半導体構造の複雑化や三次元化に伴ってより高度な成膜技術が必要とされるものと見込み、今後の需要に対応するための研究・開発投資や設備投資を継続している。

 業績見通し(2024年3月期・連結、会社発表)は、売上収益1800億円(前期比26.7%減)、営業利益291億9百万円(同48.1%減)、税引前利益282億80百万円(同49.4%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益202億円(同49.9%減)を見込む。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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