岩塚製菓は後場一段強含む、利益予想を増額修正、第2四半期の営業利益は黒字化へ

■3月通期の営業利益は従来予想を40%上回る見込みに

 岩塚製菓<2221>(東証スタンダード)は10月30日の後場、一段強含む相場となり、14時にかけて5090円(160円高)まで上げて約2週間ぶりに5000円台を回復している。前取引日の10月27日に第2四半期連結決算(2023年4~9月・累計)予想の利益見通しと3月通期の各利益予想を大幅に増額修正して発表、期待の高まる相場になっている。4~9月の連結営業利益は一転、黒字になる見込みとし、3月通期の連結営業利益は5月に開示した従来予想を40.0%上回る見込みとした。

 発表によると、米菓業界では、家庭内需要が維持される中で昨秋以降の値上げ効果が残り、市場動向としては好調裡に推移している。一方で、原材料や電力費等の製造コストが高止まりし、人件費や物流費が拡大傾向にある環境下、各社、主力ブランドへの集中や価値訴求を強め、採算維持に注力している。同社では、製造原価などについて、「燃料費が補助政策のもとで低下し、労務費も合理化投資の効果が表れて増加が抑えられているほか、価格改定効果もあって、全体として改善」(発表資料より)しているとしたほか、第3四半期以降の主力商品(TOP6+2)の販売への注力などにより、業績予想のうち利益予想を増額修正した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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