日清食品とJA全農が物流と調達で協力、トラック効率化と国産米供給強化

■ラウンド輸送や国産米調達で連携

 日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)グループの日清食品株式会社は、全国農業協同組合連合会と物流と原材料の調達・供給に関する包括的な連携を開始したと発表。トラックのラウンド輸送により、物流の2024年問題への対応とCO2排出量の削減を図るとともに、カップライス製品群の原料米として国産米の安定的な調達・供給を確保する。

■トラック1台当たりの実車率や積載率が向上、CO2排出量も削減

<物流の効率化> 日清食品とJA全農は、荷主事業者間でラウンド輸送を行う2つのスキームを確立した。岩手~茨城間では、茨城で生産した日清食品の製品を岩手へ輸送したトラックを使用して、JA全農の米穀を関東へ輸送する。福岡~山口間では、往路でJA全農から日清食品の生産工場に原材料を輸送したトラックを、復路で日清食品製品の輸送に活用する。これらのスキームにより、トラック1台当たりの実車率が約12%高まり、ドライバーの拘束時間が約7%削減できる見込みである。また、物流資材も製品と一緒に輸送できるようになり、トラックの積載率が約9%向上し、CO2排出量は約17%削減できる見込みである。

■カップライス製品群の原料米として国産米の安定供給を確保

<国産米の安定供給> 日清食品は、カップライス製品群の需要が年々高まっていることから、原料米調達の安定性を確保するため、JA全農と米穀など国産農畜産物の調達・供給に関する取り組みを強化することで合意した。日清食品は、日本の「食」と「農」を応援し、新しい価値を創出することで、「食」と「農」にかかわるすべての人々のWell-being実現を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る