■踏切道を通行する人や車をAIで判別し異常を検知する
踏切は鉄道における弱点箇所と言われており、年間200件程度の事故が発生している。このような事故を未然に防ぐため、名古屋鉄道<9048>(東証プライム)、名鉄EIエンジニア、トヨタシステムズ、東邦電機工業の4社は、AI画像解析を活用した踏切監視システムの運用を開始した。
このシステムは、踏切内だけでなく、踏切の周囲も含めてカメラの映像に映っている人や自動車等がどのように動いているかを検出・解析する技術を用いている。同システムが危険と判断した際には、連動した表示装置により列車の乗務員に対し踏切の異常を知らせる信号を表示することで、事故の予兆を検知し、事故発生を防止する仕組みとなっている。
運用開始日は11月10日(金)で、場所は名古屋鉄道 瀬戸線 新瀬戸 2号踏切(愛知県瀬戸市西追分町)。今後、順次拡大を予定しており、2023年度内の稼働予定数は10踏切となっている。4社は、交通に関わる事業者が互いに協力し、踏切の安全性を向上するための仕組みを導入することで、社会に貢献するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)