マーケットエンタープライズ、兵庫県三田市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始

■リユースの促進により廃棄物削減へ

 兵庫県三田市(市長:田村 克也)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2023年11月17日(金)から、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートすると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、三田市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 三田市では、粗大ごみとして廃棄・収集された家具や自転車などを破砕処理後に金属資源を回収し、可燃物残渣は焼却し、不燃物残渣は埋立している。2021年度に家庭から排出された市民一人一日あたりのごみ排出量は、2016年度の1.1%増となっており、今後も同程度の増加が続いた場合、2018年に策定した一般廃棄物処理基本計画で定めた計画目標値より6.5%増となる見込みである。しかしながら、ごみの発生抑制と不要品のリユースに関する取組については、リユースショップの利用を呼びかけるなど、リユース啓発を目的とした情報提供のみに留まっていた。こうした背景から、三田市では3R推進につながるリユース施策の導入を急務と捉え、新たな施策導入の可能性を模索していた。

 他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開し、これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中でマーケットエンタープライズが働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームである。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2022年11月現在)が利用している。

■三田市の課題と「おいくら」による解決策

 三田市では、粗大ごみの戸別収集を行なっているが、原則、市民が自宅の外まで運び出す必要があり、大型や重量のある不要品など、自力での搬出が難しいものついては、シルバー人材センターや一般廃棄物処理業許可業者の利用を案内していた。また、三田市には、「使わなくなったテレビを買い替えずに処分したい場合は、どのようにしたら良いか」など、家電リサイクル法対象製品の処分に関する市民からの問い合わせが、多く寄せられている。「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになる。加えて、まだ利用できるものであれば、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も対象で、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となる。なお、市民のサービス利用に関する費用負担はもちろん、三田市の費用負担もない。

■今後について

 11月17日(金)15時(公開時間が前後する可能性がある)から、三田市ホームページ内に「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。三田市と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や、社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながる。また、同取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを市民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。加えて、市民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた、社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指していく。

■兵庫県三田市

 三田市は、兵庫県の南東部に位置し、神戸市の市街地より六甲山系を越えて北へ約25キロメートル、大阪市より北西へ約35キロメートルの圏域にある。北は丹波篠山市、東は宝塚市と猪名川町、南は神戸市、西は加東市と三木市に接している。周辺部には山地が多く、北部から東部にかけて標高500~700メートルの諸峰が連立し、南西部には市街地と耕作地のある三田盆地が開けている。市の西部から南東部にかけて武庫川が貫流し、肥沃な農地を潤し、豊かな自然に恵まれている。気候は、瀬戸内海気候に属し、年間の降水量は1,300mm前後と比較的少なく、冬乾夏湿となっている。

・人口:107,346人(男51,922人、女55,424人)(2023年9月末日)
・世帯数:47,037世帯(2023年9月末日)
・面積:210.32平方キロメートル
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る