【株式市場】前場の日経平均は1円安だが個別物色は活発でTOPIXは小高い

◆日経平均は3万3422円93銭(1円48銭安)、TOPIXは2374.39ポイント(5.77ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は6億5008万株

 11月17日(金)前場の東京株式市場は、米NASDAQ指数や半導体株指数の3日続伸に反して東京エレク<8035>(東証プライム)が軟調でレーザーテック<6920>(東証プライム)は高値更新と物色が分かれ、電子部品・精密株や鉄鋼、大手商社株も高安混在となった。自動車株や機械株は総じて軟調。一方、建設株や鉄道、倉庫などはしっかり。日経平均は取引開始後に160円74銭安(3万3263円67銭)まで下押したが、午前10時前には105円41銭高(3万3529円82銭)と切り返した。その後は一進一退を続け、前引けは小幅安。一方、TOPIXは小高い。

 日立製作所<6501>(東証プライム)が上場来高値に進み欧州での展開や一部事業の譲渡、みずほ証券による目標株価の引き上げなど材料視。サイボウズ<4776>(東証プライム)は第3四半期の大幅増益など好感されプライム銘柄の値上がり率1位。ハイパー<3054>(東証スタンダード)は大幅増益決算には反応薄だったが自社株買いの発表を受けて急伸しストップ高。AIメカテック<6227>(東証スタンダード)は四半期決算発表後に一段と騰勢強まり一段高。新日本建物<8893>(東証スタンダード)とタスキ<2987>(東証グロース)は経営統合が好感され急出直り。Welby<4438>(東証グロース)は急反発のストップ高となりスズケン<9987>(東証プライム)との提携強化や好決算を受けて急伸した相場が「初押しは買い」の場面を提示し注目再燃の見方。スズケンは高値更新。

 東証プライム市場の出来高概算は6億5008万株、売買代金は1兆8032億円。プライム上場1659銘柄のうち、値上がり銘柄数は1069銘柄、値下がり銘柄数は540銘柄。

 東証33業種別指数は22業種が値上がりし、空運、精密機器、陸運、倉庫運輸、建設、海運、電力ガス、繊維製品、パルプ紙、化学、水産農林、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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