ispace(アイスペース)<9348>(東証グロース)は21日、米国子会社と米国の小型衛星メーカーであるTyvak社との間で業務提携を行うことを発表した。業務提携の目的は、NASAが公募する月面輸送サービスの受注に向けた提案及びプログラム遂行である。
NASAが実施する「商業月面輸送サービス(CLPS)プログラム」は、民間企業による月面探査の促進を目的としており、月へのペイロード(荷物)の輸送を公募している。ispaceは、2022年7月に米国子会社を通じて、CLPSプログラムのタスクオーダー・CP-12を受注し、ミッション3として月面輸送サービスを提供する予定である。
今回の業務提携は、CLPSプログラムの新たなタスクオーダー・CP-22への提案に関するものである。Tyvak社は、小型衛星の設計、製造、打上げ、ミッション運用等のワンストップサービスを提供する米国企業であり、CLPSプログラムの要求を満たしている。Tyvak社がNASAとの契約主体となり、米国子会社がランダーの開発を担当する予定である。なお、CP-22が受注できなかった場合には、業務提携は自動的に失効する。
ispaceは、「Expand our planet. Expand our future.~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、民間企業によるランダー及びローバーの設計・開発に取り組んでいる。今回の業務提携は、同社の月面探査事業の拡大につながるものと期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)