【季節の一枚】旧古河庭園

前週の旧岩崎邸に続いて元古河財閥の邸宅を訪れた。元々、明治の元勲・陸奥宗光の邸宅だったものが古河財閥の手にわたり大正8年に今の建物に建て変わったという。

手掛けたのは岩崎邸を建てたのと同じイギリス人建築家のジョサイア・コンドルということだ。黒い石造りの洋館に白い窓が手前の洋風庭園と美しいコントラストを浮き上がらせている。洋風庭園は初夏には季節のバラがすばらしいとのことだ。この洋風庭園の向って左端を下りて行くと池をめぐらせた日本庭園が迎えてくれる。

前週、訪れた旧岩崎邸が建物が主役とすれば、旧古河邸は和洋の庭園が引き立つ印象だ。日本庭園は京都の作庭師・小川治兵平衡の手によるものという。

洋館のテラスの真っ白いテーブルで、チョコバニラのアイニクリーム(590円)をいただいた。庭園から吹いてくる心地よい風に目を閉じ、しばし財閥人になった気持ちを味わってみた。

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