【株式市場】前場の日経平均は394円高、NY株続伸や円相場の安定などで自動車株も久々に強い

◆日経平均は3万3080円37銭(394円12銭高)、TOPIXは2338.99ポイント(17.64ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は8億1817万株

 12月15日(金)前場の東京株式市場は、米金利の低下観測の強まりを受けてNY株の主な指数がそろって6日続伸し、ダウは2日続けて過去最高値を更新したことなどが好感され、半導体関連株が一部を除いて一段高となり、ソニーG<6758>(東証プライム)やダイキン<6367>(東証プライム)なども活況高。ホンダ<7267>(東証プライム)は4日ぶりに高いなど、自動車株も軒並み反発。住友金鉱<5713>(東証プライム)や三菱商事<8058>(東証プライム)、商船三井<9104>(東証プライム)なども軒並み反発した。日経平均は74円高で始まった後次第高となり、午前11時にかけて436円08銭高(3万3122円33銭)まで上げ、前引けも大幅高を保った。

 巴工業<6309>(東証プライム)がストップ高でプライム銘柄の値上がり率1位となり、10月決算が中期計画の初年度にもかかわらず到達目標を達成したことなど好感。ビジョナル<4194>(東証プライム)は「ビズリーチ」好調の第1四半期決算が好感され活況高。中央ビルト工業<1971>(東証スタンダード)もストップ高となり旭化成<3407>(東証プライム)によるTOBを材料視。サンバイオ<4592>(東証グロース)は慢性期外傷性脳損傷プログラムの承認取得目標時期2024年3月との発表や固定資産譲渡益、営業外収益の発表を受け気配値のままストップ高。Macbee Planet<7095>(東証グロース)は業績予想の増額修正が好感されストップ高。サーキュレーション<7379>(東証グロース)は第1四半期決算が好感され一時ストップ高。

 新規上場のS&J<5599>(東証グロース)は、取引開始から6分後に1289円(公開価格は1320円)で初値をつけ、その後1316円まで上げ、前引けは1251円だった。魁力屋(かいりきや)<5891>(東証スタンダード)は買い気配で始まり、取引開始から約1時間になる午前9時56分に1822円(公開価格1400円の30%高)で初値をつけ、その後1888円まで上げ、前引けは1733円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は8億1817万株、売買代金は2兆526億円。プライム上場1661銘柄のうち、値上がり銘柄数は1017銘柄、値下がり銘柄数は594銘柄。

 東証33業種別指数は22業種が値上がりし、海運、鉱業、鉄鋼、非鉄金属、機械、電気機器、化学、輸送用機器、金属製品、ガラス土石、石油石炭、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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